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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆便通について①

2017年2月10日(金)晴れ

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

昨日は少し雪が降りましたね。
この辺は車の上に薄らと積もるくらいでした。
自転車で帰宅したのですが、久々に足先の感覚が完全になくなりましたね。
非常に寒かったですが、皆さんは大丈夫でしたか。

今日は、排便の状況の中医学的な診方についてです。

排便の基本は、1日に1~2回です。
でも、その方の習慣もあるので、数日排便がなくても何ともない方や、1日に5回排便にいく方もいます。
苦痛がなければそれほど問題に感じない方もいますが、中医学では排便状況でその方の体質も分かり、今後起こりうる症状も想定できたりもします。
そういった意味で、排便状況を知ることは非常に重要になります。

第1回目は「下痢、軟便①」について。

まず、便の質が
軟便の場合。
特に、食後にすぐトイレに行く方や、食べ過ぎた後に軟便になる方は、
脾気虚が考えられます。
「脾」の臓は、中医学では飲食物の消化吸収を担っています。
また、昇を主るので、「脾」の働きが弱いと排便までの時間が速くなり、水分もしっかり吸収されず、便が軟らかくなってしまいます。
他にもいろいろな要因が考えられますが、ここでは一般的な説明にとどめますね。
脾を弱くする主な原因は、暴飲暴食やストレスです。
脾気虚の方はだいたい、腹7分くらいが調子がいいと気づいていると思います。
私も脾気虚傾向なので、食べる量を控えめにすると、排便だけでなく疲れ具合や情緒面などの体調全体が良くなります。

次に、
水様便(特に冷飲冷食のあと)の場合は、脾陽虚腎陽虚が考えられます。
脾陽虚は、脾気虚が進み脾陽不足となり、温煦作用が失調したものです。
脾の陽気は胃腸を温めて、消化吸収を行う働きがあります。
冷飲冷食はその脾陽の働きを弱めるので、水様便になってしまいます。
もともと脾気虚傾向の方にみられます。
このような時は、お腹を温めると気持ちよく感じます。
また、この脾陽の働きには、腎陽の協力が必要になります。
虚弱体質、老化、慢性疲労などにより腎陽が不足すると、脾陽を温煦できないので同様に水様便になったりします。

長くなってきてしまいましたので、何度かに分けてお話していきますね。
最後に対策を少し。
脾胃の気を補う代表的な経穴(ツボ)は、中脘、足三里、太白です。
腎の気を補うのは、太谿、関元。
下痢を抑えるには大腸の気も補うと良いので、天枢、上巨虚。
以上が代表的な経穴なので、これらにせんねん灸などをすえましょう。
中脘 足三里 太谿
詳しい経穴の場所が知りたい方は来院時に聞いてもらうか、ネットで調べてください。
ここ!と指差す方が分かりやすいので。すいません。

食べたらいいものとして脾気虚の方は、うるち米、山いも、じゃがいも、干ししいたけ、栗、蜂蜜、鶏肉、牛肉などです。
脾陽虚、腎陽虚の方は、山いも、栗、くるみ、羊肉、鶏肉、イワシ、エビ、ナマコ、にら、胡椒、マス、アジ、サケなどです。

次回は、下痢、軟便の続きです。


中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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