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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆カボチャについて

2017年10月11日(水)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

かぼちゃ今日は温かいですが、朝晩は冷え込むようになってきましたね。
気付けば今年も10月の中旬になり、ハロウィンの季節です。
ということで、今日はカボチャについてです。

メキシコ原産のカボチャが日本に渡来したのは16世紀です。
カンボジアが原産と誤解されていたため、「カボチャ」と呼ばれるようになったといわれています。
このときの品種が日本カボチャで、その後19世紀にアメリカから伝えられたペルー原産の品種が西洋カボチャです。
現在の日本では、「栗カボチャ」の別名を持つ、栄養価の高い西洋カボチャが主流になっています。


カボチャはビタミンが豊富な野菜です。
黄色い果肉からも分かるように代表的な緑黄色野菜であるカボチャには、カロチンが豊富に含まれています。
カロチンは体内でビタミンAに変わり、肌や粘膜を丈夫にして、カゼなどの感染症への抵抗力を高めてくれます。
また、ビタミンAには胃の粘膜を守る働きがあるため、胃がんの発生を予防する効果があります。
さらに、カロチンにはガンを発生させる活性酸素を除去する働きがあることも分かっています。
加えてカボチャには、ビタミンCやビタミンEもたっぷり含まれています。
ビタミンCは発がん物質の発生を抑え、ビタミンEは動脈硬化を予防したり、ガンの引き金になったりする過酸化脂質をできにくくします。
抗酸化ビタミン(ビタミンA・C・E)は、女性にはうれしい美容ビタミンでもあります。
肌に潤いを与えるA、シミの生成を防ぐC、血液循環を促して老化を防止するEを味方につければ、体内から美肌効果が期待できます。
さらに、カボチャには食物繊維も豊富です。
食物繊維は便秘予防に欠かせない成分で、肥満や高血圧、糖尿病の改善にも有効です。

【カボチャの中医学的効能】
・四気五味: 甘、温
・帰経: 脾、胃

・健脾益気: 胃腸の消化吸収力を高めて、元気をつける

効能から脾気虚の方には非常に適している食材のひとつです。
脾気虚の方の代表的な症状は、食欲低下、食後の腹部膨満感、下痢や泥状便、しゃべりたくないなど無気力、疲労倦怠、顔色萎黄、舌がボテッと大きく辺縁に歯の痕がついている、舌苔が厚いなどがみられます。
ただし、脾気虚の方でも食欲はあるという方は結構います。
脾気虚の決め手はやはり大便の状態になります。
排便回数が多いとか、だいたい形にならず泥状になっているという方は脾気虚の可能性が高いですね。
そんな方は、暴飲暴食を控え、カボチャや山いも、ジャガイモなどのいも類を意識して摂りましょう。

カボチャレシピ



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