◆ニンジンについて
2018年8月8日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
本日は、台風13号が接近しております。
今のところ(午前中)、まだ雨はそんなに強くないですが、午後からは強くなるそうです。
風が強いので、外出する方は気をつけてくださいね。
今回は、ニンジンについてです。
日本には、江戸時代初期に細長くて赤みの強い東洋種のニンジンが伝わり、江戸時代後期以降にオレンジ色で太く短い西洋種が伝わりました。
ニンジンのオレンジ色は、βカロチンの天然色素の色です。
βカロチンは体内に入ると一部がビタミンAに変わり、残りはβカロチンのままで働きます。
ビタミンAは、皮膚や、目の角膜、呼吸器や消化器などの臓器の粘膜を正常に保つ働きがあるため、肌荒れや結膜炎の改善、カゼやがんの予防などに有効となります。
また、βカロチンは高脂血症や動脈硬化の改善、がんや老化予防に役立ちます。
βカロチンは油に溶ける性質(脂溶性)で、油を使って調理したり、油を含んだ食品(肉、魚など)と一緒に食べたりすると吸収がよく、より効果が期待できます。
そのほかニンジンには、血圧を下げる働きをするカリウム、骨や歯を強くするカルシウム、腸の働きを高める食物繊維などが含まれているため、高血圧症や骨がもろくなる骨粗しょう症の予防、便秘の解消に効果があります。
ニンジンには、アスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれていて、生でビタミンCを含む食品と一緒に使うと、組み合わせた食品のビタミンCが損なわれます。
例えば、もみじおろしにすると大根のビタミンCが破壊されてしまいます。
しかし、このアスコルビナーゼは熱と酢に弱い性質があるので、加熱処理をするか、生で食べる場合は酢やドレッシングを使うと、ビタミンCの破壊を抑えることができます。
【中医学的効能】
・四気五味: 甘、平(微温)
・帰経: 肺、脾、胃、肝
・養血明目 … 血を補い、血を多量に使う目の機能を助ける
・健脾化滞 … 胃調の働きを活発にして、食べ物の滞りを解消する
ニンジンはどんな体質の方にも適しています。
害の少ない食材ですが、もちろんニンジンだけを食べ過ぎるというのはよくないので、気をつけてくださいね。
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