埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ
中医学専門はり灸治療院
中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です
◆アジについて
2018年10月23日（火）こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
本日は、アジについてです。世界の温帯や亜熱帯の海に約140種が生息するアジは、古来よりお供えや行事などに登場して、日本人の暮らしに深く関わってきました。
アジなど俗にいう青背の魚には、ＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）やＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）という特有の脂肪酸が豊富に含まれています。
ＤＨＡは脳を活性化して老化を予防するといわれ、ＥＰＡは血管を広げて血液の流れをよくするため、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞の予防に役立ちます。
また両者はともに、血液中のコレステロールや中性脂肪の値を下げ、血栓をできにくくしたり高血圧を予防したりしますが、同様の働きがあるタウリンも多く含んでいるので、かなりの相乗効果が期待できます。
さらに最近の研究では、ＤＨＡやＥＰＡには抗がん作用があることも明らかになっています。
こうした効果が期待できる青背の魚の中でも、特にアジは癖がないので、食べやすい魚です。
ほかにも、アジには見逃せない栄養成分が多数あります。
アジに含まれるビタミンＤはカルシウムの吸収を、マグネシウムはカルシウムの沈着を助けるので、効果的にカルシウムを補給することができます。
骨ごと食べられる小アジの唐揚げや南蛮漬け、骨せんべいなどの調理法がお勧めです。
また、ビタミンＡも豊富なので、体の粘膜を丈夫にして、眼の働きを健やかにします。
さらにビタミンＢ１やＢ2も含まれており、ストレスやイライラの解消、成長促進などに役立ちます。
アミノ酸はたんぱく質を形成する成分ですが、アジはアミノ酸がタイやヒラメよりも多く含有されています。
また、必須アミノ酸のバランスの基準となるアミノ酸スコアも、アジは100と優秀なのです。
筋肉を発達させるにも良さそうですね。
【中医学的効能】
・四気五味： 甘、温
・帰経： 胃
・温胃和中： 胃を温めて胃の冷えをとり、消化吸収の働きを助ける
