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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆熱性けいれん

2019年8月21日(木)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

「熱性けいれん」という症状を聞いたことがある方も多いとは思いますが、実際に目の当たりにしたことのある方は多くないかもしれません。
先日、一番下の2歳の子が熱性けいれんを起こしてしまいました。
そこで、知らない方もいるかもしれないので、熱性けいれんについてお話します。


熱性けいれんとは、6ヵ月〜5歳ころの子どもが急な発熱を伴って、意識障害、けいれんを引き起こす病気です。脳神経細胞が幼弱なため、38℃以上の発熱時で急激に体温が変化するときに起こります。
成長に伴い6歳前後でほとんど起こさなくなります。

けいれんは通常2〜3分でおさまりますが、20〜30分と長く続くこともあります。
おさまったあと、ボーっとする時間がありますが通常は意識は元に戻ってきます。

けいれん中や意識がないときは体や顔を横向きにして唾液、吐物などを誤嚥しないような体位にします。
初めて熱性けいれんを起こしたときは、短時間でおさまったとしても、すぐに病院を受診した方がいいようです。
何か他に重篤な疾患があるかもしれませんし。
また、けいれんが5分以上続くときや意識が戻らないときは、救急車を呼びましょう。


うちの子の場合、夕方に奥さんが40℃近く熱があることに気づきました。
自分が帰宅すると、グッタリとしてはいましたが、普通にしゃべっていました。
発熱以外は症状がなかったので、熱中症かカゼかは分かりませんが、その日は最高気温が38℃の日だったので、熱中症かもしれません。


1人で寝かすのは不安があったので、リビングで横にしてしたとき、「ゴボッ」という嫌な音がしました。
パッと見ると、噴水のように嘔吐していました。
ヤバいと思い、顔を横にして、吐いた物を口から出していたところ、ふと子どもの顔を見ると、目が上の方一点を見ていて、ピクピクとけいれんしています。
歯をくいしばるような力の入った感じのけいれんではありません。
いつも笑っている子なので、今まで見たことのない表情をしているのを見て、不安感や恐怖心、悲しみなどの様々な感情が混在していたように思います。
名前を呼びかけても、一点を見つめたままで全く反応しません。
とても長く感じましたが、やはりけいれんは2〜3分くらいだったと思います。

けいれん後も、まだ名前を呼んでも反応しなかったり、寝てしまう感じで、このままではマズイのではないかと思い、「#7119」に電話して、救急車を呼んだほうがいいかを質問すると、救急車を呼んだほうがいいということだったので、救急車を呼んで医療センターに搬送してもらいました。
病院では、ジアゼパムの座薬を入れるなどの処置をしていただき、様子を見て大丈夫そうだということで帰宅することが出来ました。
数日後には熱も下がり、いつもの元気いっぱいの状態で遊んでくれています。


熱性けいれんは数分でおさまり、問題のないことも多いと分かっていても、実際自分の子どものけいれん時の表情をみると、何かあるんじゃないかと非常に不安になりました。
二度とあのような子どもの表情は見たくないと強く思いました。

人生で初めて救急車を利用して、救急車からERへの連携は素晴らしいと実感しました。
救急隊員、看護師、医師の方々に心から感謝します。
私たち夫婦は、3人目の子どもで、今までの上2人も何度か40℃の熱を出したことがあったので、油断していたのだと思います。
反省しました。
小さいお子さんがいるかたは、高熱時には、なるべく早くわきの下や鼡径部などを冷やして、熱を下げるようにしてくださいね。



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