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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆更年期にほてるタイプ

2019年11月7日(木)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門の石上鍼灸院です。

本日は、更年期のタイプの4つ目、「更年期にほてるタイプ」についてです。
オレンジページ「漢方養生法」を参考にしています。

【D:更年期にほてるタイプ】

年齢を重ねてもほっそりとした体形をしていて、たくさん食べるのに太らないという人に多いのが、このタイプです。
体に必要なうるおいが不足しているため、肌や髪は乾燥しがちで、皮膚にかゆみを感じることもあります。

上半身に熱がこもりやすいため、更年期が近づくとともに、首から顔にかけてのほてりや発汗といった症状があらわれるようになります。

寝汗もひどいと、夜何度もパジャマを取り替えたり、シーツまでびっしょりとぬれてしまうこともあります。
汗をかきすぎると、ますます体内のうるおいが不足して、のどの渇きが止まらなくなったり、膣の分泌物が減って、性交痛を感じるようになったりします。

このタイプは、決して体力があるほうではないのですが、疲れを感じにくく、自分の体力を過信して無理をしてしまう傾向があります。
放っておくと、内臓や組織に必要なうるおいがどんどん不足して、老化を早めてしまうことになるため、注意が必要です。


≪ゆるやかな更年期を迎えるための養生法≫


◆みずみずしい野菜や果物でうるおい補給を


このタイプは、手のひらや足の裏ほてり、顔や首のほてり、のどの渇きなど、熱症状が出やすいのが特徴です。
これらの症状には、体のうるおいを増やす作用のある野菜や果物が効果的です。

とうがん、トマト、きゅうり、すいか、梨、メロン、夏みかんなどが特におすすめです。
肌の乾燥が気になる人は、白キクラゲ、百合根、はちみつ、牛乳などもよいでしょう。

また、熱を冷ます作用がある海草や生野菜も適度に取り入れましょう。
ただし、胃腸が弱く、下痢をしやすい人は量を少なめにしてください。


◆お茶でほてりをクールダウンしましょう

ほてり対策には、緑茶、烏龍茶、菊花茶など、熱を冷ます作用のあるお茶も効果的です。


◆入浴はぬるめのお湯で、上半身は温めすぎない

熱いお風呂に入ると、のぼせたり、肌が赤くなってかゆみが起こることが多いため、お風呂の温度は低めに設定するのがポイントです。

上半身はほてっているのに、下半身は冷える「冷えのぼせ」がある人は、腰から下はゆっくりとお湯につかり、上がるときには、上半身だけぬるめのシャワーを浴びましょう。


◆経穴(ツボ)

・三陰交:内くるぶしから指4本分上にあります。
・湧泉:足の指を曲げたときに足の裏にできるくぼみにあります。
三陰交湧泉


◆NG!してはいけないこと

・炎天下のジョギングやサウナはNG


汗のかき過ぎは、体のうるおい不足に拍車をかけます。
炎天下のジョギングやサウナなどで汗を大量に描くのはタブーと考えましょう。
スポーツをするなら、水泳やウォーキングなど、汗をかき過ぎないものを選びましょう。
なお、暑さは我慢しすぎず、夏は適度に冷房を使ってください。
服装は、上半身は薄着にして、下半身は冷やさないような工夫をしましょう。

・辛いものや強いお酒は避ける

唐辛子、にんにく、からし、こしょう、山椒など、食べると汗をかくようなスパイス類は、出来るだけ控えましょう。
しょうがやねぎ、シナモンなど、発汗作用があるものも、あまりとり過ぎない方がいいでしょう。
体を熱くする強いお酒もNGです。



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石上鍼灸院

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