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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆大豆

2020年2月13日(木)

豆こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

ブログが久々になってしまい、申し訳ないです。
確定申告の準備などで後回しになっていまいました。
最近の電子申告は、添付書類もPDFで送るようになっていることを知っていましたか。
便利ですね。
でも、馴染みがない方にはハードルが高くなっていますね。


さて、今日は日本人には欠かせない「大豆」です。


大豆は中国原産のマメ科の種子で、日本では縄文時代にすでに食用されていたといいます。
古くから大切な食糧源として栽培され、みそやしょうゆ、豆腐や納豆など日本人の食卓に欠かせない数多くの加工食品にもなっています。
粒の形から丸大豆、平大豆、色から黄、緑、黒など多くの品種があります。


大豆は「畑の肉」といわれるほど、アミノ酸組成が肉に近い良質のたんぱく質や、ビタミンB群に富んだ健康食品です。
こうした良質なたんぱく質は、体の筋肉や血液になりやすい性質をもっています。
たんぱく質はいろいろな種類のアミノ酸でできていますが、大豆は肉類に次いで必須アミノ酸のバランスに優れ、その不足分ご飯と一緒に食べれば十分に補うことができます。
また、肉類と違って脂肪が少ないうえに、大豆に含まれる脂質のリノール酸は、酸化しやすい性質でありながら、抗酸化作用の高いビタミンEが豊富なため、安心して摂取することができます。
このリノール酸には、コレステロール値を低下させる働きがあり、高脂血症を防ぐ効果も期待できます。

さらに大豆には、良質なたんぱく質とともに重要な働きをするサポニンという成分が含まれています。
新鮮な大豆には、わずかなえぐみや渋みがありますが、これはサポニンによるものです。
サポニンは、体内で脂質の酸化を抑制して過酸化脂質を低下させるため、血栓や動脈硬化の予防に効果を発揮します。


大豆の有効成分は、これだけではありません。
まず、がんを抑制するといわれるイソフラボンは、乳腺や卵巣、前立腺などの器官に影響を与えます。
大豆の加工食品を多食する日本人の男性が、欧米人に比べると前立腺がんが少ないのは、このためだといわれています。
一方、体内で女性ホルモンによく似た働きをするので、女性にとっては閉経後の高血圧や骨粗鬆症、更年期障害を緩和する食材として知られています。

次いでリン脂質の一種のレシチンは、血液中のコレステロール値を下げ、細胞が生まれ変わるために必要な酸素や栄養素を調節します。
また、脳内の情報伝達物質アセチルコリンの基になって脳を活性化するため、脳の老化防止、記憶力や集中力の強化にも役立ちます。

さらに最近では、腸内環境を正常にして便秘を改善するオリゴ糖や食物繊維、貧血を予防する鉄、骨や歯を丈夫にするカルシウムと、さまざまな含有成分から健康食品として、大豆は非常に価値の高い食材です。


【中医学的効能】
・四気五味: 甘、平
・帰経: 脾、胃、大腸

・健脾益胃 … 胃腸の機能を助け、腸を整える
・潤燥利尿 … 胃腸を潤しながら、尿を排泄する

大豆



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