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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆中医学でのがんC

2020年3月16日(月)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

本日は、がんの養生法のうち、気滞タイプの養生法についてです。

気滞タイプの養生法


中医学では、喜びや悲しみ、怒りといった感情のバランスがとれていることが大切だと考えています。
ストレスの多い生活を送っていると、感情のバランスがくずれて、精神状態と深い関係にある「気」のめぐりが滞ってしまうのです。

いくつもある感情のうち、喜びや恐れ、驚きなど瞬間的な感情は、一時的に気のめぐりを悪くすることはあっても、症状が長引くことはありません。
がんの発生と最も深く関係するのは、怒る、思い悩む、悲しむ、憂鬱になる、など、長時間持続しやすい感情です。

がんを防ぐためには、これらの感情を長引かせないための工夫が大切です。


生活改善


どんな生活を送っていても、多少のストレスはつきものです。
大切なのは、「ストレスは生活の刺激剤」というくらいの余裕を持つことです。

具体的な対策としては、怒りっぽい人は悲しい小説を読む、思い悩んでばかりいる人は思い切って自分の意見を言ってみる、悲しいときや憂うつになりやすい人は喜ばしい出来事を思い出す、などがおすすめです。


また、気を滞らせないようにするためには、マッサージや体操で「気の通り道」を刺激する方法もあります。
手軽なのは、手を上にあげて大きく伸びをする、わき腹を伸ばすようにストレッチする、といった方法です。
このとき、好きなアロマオイルを香らせて、深呼吸をしながら行うとなお効果的です。


食養生


気滞を改善する作用があるのは、酸っぱい味の食べ物と、香りがよい食べ物です。
ただし、辛いものは、頭に血をのぼらせ、イライラを助長させてしまうので、スパイスを使うときは辛くないものを選びましょう。
よく味わって食べることも大切です。


●柑橘類(レモン、みかん、ゆずなど)
柑橘類は、そのさわやかな香りが気分をすがすがしくするだけでなく、酸っぱい味にも、気滞を改善し、精神を安定させる効果があります。

●三つ葉
三つ葉の香りにも、気滞を改善する作用があります。体を温める作用もあるので、冷え症でイライラしやすい人におすすめです。

●たけのこ
頭にのぼった熱を下げ、イライラしやすい精神状態を静める作用があります。高血圧にもよいといわれています。ただ、お腹が弱い人は控えめにしましょう。

●セロリ
体の熱を冷ましながら、イライラを改善する作用があります。頭に血がのぼって、カッとなりやすいときに適しています。

●しそ
独特の香りで、気滞を改善します。胃を温める作用もあるので、イライラして食欲がないときに向いています。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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