◆イカについて
            2020年6月3日(水)
          
            こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門の石上鍼灸院です。
            
            
             本日は、日本が漁獲量、消費量ともに世界一のイカについてです。
本日は、日本が漁獲量、消費量ともに世界一のイカについてです。
            
            日本は、近海でとれるスルメイカやヤリイカなど、約30種を食用にしています。
            イカを干したスルメは、昔から縁起の良いものとされ、今でも結納品や神前への供え物として重用されています。
            
            
            イカなどの甲殻類や貝類を炭火で焼くと、香ばしいにおいがします。
            縁日や海岸沿いの店先から漂ってくる、あの食欲をそそる焼きイカのにおいは、タウリンというアミノ酸が熱によって分解し、ほかの栄養素と反応して放つものです。
            
            タウリンには、さまざまな働きがあることが分かっています。
            まず、胆汁の分泌を促して血液中のコレステロールを除去し、血栓や動脈硬化を予防します。
            かつてイカは、コレステロールが多いと敬遠されていましたが、タウリンがあるため、血中のコレステロール値の上昇を抑制することが判明しています。
            ほかにも、タウリンには、中性脂肪や血圧を低下させる働きも確認されています。
            また、血糖値を降下させるインスリンの分泌も促すことから、糖尿病の予防にも効果的です。
            
            
            スパゲティやリゾットに使われるイカ墨の主成分は、黒い色素であるメラニンで、ムコ多糖類という成分によってトロリとしています。
            このムコ多糖類は、粘り気をもった単糖が10個以上つながったもので、抗がん作用があると注目されているのです。
            なぜ、がんを抑制するのかは分かっていませんが、免疫機能にかかわる細胞を活性化するのではないかと推測されています。
            
            
            ほかにも、余分な塩分を排出して高血圧を改善するカリウムや、味覚や嗅覚を正常に保つ亜鉛、老化防止やがん予防に有効なセレンなど、イカには見逃せないさまざなな成分が含まれています。
            
            
            【中医学的効能】
            ・四気五味: 鹹(塩味)、平
            ・帰経: 肝、腎
            
            ・養血滋陰 … 血液を補い、体を潤す
            ・補肝腎 … 肝と腎を補い、機能を回復する
            
            イカは潤いの性質をもち、肝や腎を補うので、陰虚でのぼせる方や、貧血の方に適しています。
            しかし、消化吸収しにくいので、胃腸が弱い方は控えめにしましょう。
            
            また、イカ墨は血行を良くする働きがあります。
            
            
            
           
          
          
          
            
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