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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

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◆体温と免疫力D 副交感神経優位の方が健康的か

2021年2月25日(木)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門針灸治療院の石上鍼灸院です。


「体温と免疫力」の第5弾です。

交感神経が優位だと体温が低くなるとお話しました。
では、副交感神経優位の方がより健康的なのでしょうか。
実は、そうもいきません。


交感神経優位の状態から、だんだん副交感神経優位の状態に移行していくと、リンパ球もやがて増えていきます。
体温も上がり、リンパ球と顆粒球の割合も通常にもどり、病気にかかりにくい体を取り戻していきます。

ところが、副交感神経優位の状態がさらに続き、リンパ球が増えすぎると、今度は逆に、体温が下がってしまうのです。
リンパ球の割合が、だいたい白血球の50%以上になると、体温は再び下がり始めます。

リンパ球がいくら多くても、体温が低ければ、体内の酵素の働きが悪くなるので、様々な病気を引き起こす要因になります。


また、リンパ球が多すぎると、今度は顆粒球が多いときとは少し違うタイプの病気にかかりやすくなります。

顆粒球が多すぎると勢い余って粘膜組織を攻撃してしまうように、リンパ球が多すぎると、体に害のないものにまで免疫反応を起こすようになってしまいます。

その結果起こるのが、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなどの、アレルギーによる病気です。


結局、顆粒球が多すぎても、リンパ球が多すぎても、適度な体温を保つことが出来ず、健康上あまりよくない体内環境になってしまいます。
健康を保つためにはやはり、顆粒球が60%、リンパ球が35%という割合が、ちょうどいいのです。

自律神経系からこの点をみてみると、交感神経と副交感神経のどちらかが常に優位を占めていると、病気になりやすいことになります。
シーソーのようにお互いが程良くバランスをとりながら、それぞれの役割を果たしていることが、健康維持には非常に大切になります。



中医学専門はり灸治療院
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