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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆体温と免疫力H 心と健康

2021年4月26日(月)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門針灸治療院の石上鍼灸院です。


「体温と免疫力」の第9弾で、今回で最終回となります。
心のもち方で防げる病気もあるといった内容になります。


マイナスの心は、交感神経優位の体につながり、低体温を招いてしまいます。
いつも不平不満ばかり言っていたり、何かというと愚痴ばかり口にするような人は、病気になりやすいと考えてください。


同じようなストレスでも、人によって反応の仕方が違います。
例えば、上司から正当とは思えない叱責を受けたとき、上司を非難したり、落ち込んだりする人がいるかと思えば、笑って受け流せる人もいます。
前者のようにネガティブな反応をしてしまう人は、それが大きなストレスとしてわが身にふりかかってきますが、後者のように受け流すことができれば、たいしたストレスにはなりません。
低体温を招くようなストレスになるか、そうでないかは、心のもちよう一つで違ってきます。


怒ったり、イライラしたりするのはいけないと思っても、すぐには心を切りかえることはできないかもしれません。
怒ったりイライラしたり、困ったり悩んだりするとき、多くは対象となる人間がいます。
現代のストレスの多くは人間関係です。
職場はもちろん、家庭でも夫婦関係、親子関係などで、さまざまなトラブルや悩み事が起きます。

もめごとがあったとき、なぜストレスになるかというと、相手に何かを求めているからではないでしょうか。
相手にこうしてほしい、こうなってほしい、自分のことをわかってほしいと願ったり求めたりします。
このとき私たちは、相手に変わってほしいと思っています。
ですから、相手が自分の思いにそわない言動をすると、怒りを覚えたり、イライラしたりします。

しかし、相手を変えたり、変えてほしいと思うのは、独りよがりな考え方かもしれません。
相手を変えるより、自分を変えるほうが、人間関係のストレスから回避する近道です。
その人の人格を認めるという立場にたてるよう自分を変えれば、相手を尊重し、その気持ちを理解しようとします。
そうすれば、むだな争いもなくなり、怒ったりイライラすることも少なくなります。



「笑うと免疫力が上がる」という言葉を、聞いたことのある人は多いでしょう。
近年は、笑いが体に与える影響についての研究が進み、笑の効用が科学的にもだんだんわかってきています。

笑うと、脳内麻薬といわれるβエンドルフィンという神経伝達物質が増えて、血管が開いて血流がよくなります。
また、免疫グロブリンやナチュラルキラー細胞が増えて、免疫力がアップすることが分かっています。
アドレナリンなど、ストレスに関するホルモンが減って、心が平穏になる効果もあるようです。


健康でいたり、病気を治そうとするとき、規則正しい生活をしたり、自分にあった食事をしたりなど、体温を上げたりリラックスすることは大事ですが、心のあり方もとても大切になります。

人それぞれ、性格も違うので、これが良いというマニュアルはありません。
自分にあった心を穏やかに保てる方法で、日々を楽しく過ごしましょう!




中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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