本文へスキップ

埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆カブ

2021年5月20日(木)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門針灸治療院の石上鍼灸院です。


かぶカブは、ヨーロッパ原産ですが、「古事記」や「日本書紀」に登場するなど、日本でも古くから食べられていた野菜の1つとされています。
春の七草の「スズナ」とはカブの別名で、七草の仲間であるダイコンの別名「スズシロ」は、スズナの代わりという意味で命名されたといわれるほど、かつてはダイコンよりカブの方が一般的だったのです。
カブには、西日本で栽培されているアジア型と東日本で栽培されているヨーロッパ型の2種類があります。


カブというと、根である白い部分だけを食べるものと思いがちで、葉を捨ててしまう人もいるでしょう。
しかし、カブはコマツナと同じアブラナ科の野菜のなので、葉もおいしく食べられます。
また、カブは、根の部分を淡色野菜、葉の部分を緑黄色野菜と分けられるほど、それぞれの栄養成分は、大きく異なっています。


根の部分には、でんぷんを分解する消化酵素であるアミラーゼが豊富に含まれています。
アミラーゼは、胃の消化機能を高め、胃炎や胸やけなどの不快感を解消します。
それに加えて、加熱調理したカブは軟らかく、舌触りも滑らかなため、胃に負担をかけません。
また、根の部分には、ビタミンCや食物繊維も含まれているので、かぜや便秘の予防に役立ちます。


カブの葉には、カロチンやビタミンC、カルシウムや鉄、食物繊維が豊富です。
ビタミンCには、しみの生成を抑えて鉄の吸収を高めます。
カルシウムには、骨粗鬆症を予防する効果があります。
このように、カブの葉は、女性にとって特に見逃せない食材なのです。
また、加熱調理すると、ビタミンCは損失してしまいますが、かさが減るため、たくさん食べることができます。


【中医学的効能】
・四気五味: 辛・甘・苦、 平
・帰経: 心、肺、脾、胃

・下気寛中 … 気の巡りを促し、整腸して胃腸の働きを良くする
・清利湿熱 … 体内にこもった余分な熱を収め、水分の代謝を良くする

カブ



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

〒332-0023
埼玉県川口市飯塚3-7-28
TEL: 048-446-9860
メールアドレス: info@ishigami89.com