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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆肝は感情を円滑に流れさせる

2021年7月28日(水)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門針灸治療院の石上鍼灸院です。


中医学を現代医学的に捉える話、肝の内容第2弾です、


中医学では、肝の気が円滑に流れれば、感情も穏やかになります。
誰しもが一度は、短気でイライラする人に会ったことがあると思います。
そういう人は容易に怒りやすいので、機嫌が悪そうな時は、そっとしておいた方いいかもしれませんね。

中医学では怒りをいつも表に出す人は、肝に問題があるとみなします。


怒りを、ホルモンの観点から解釈するのは難しいです。
オキシトシンは愛情ホルモン、セロトニンは幸せホルモン、しかし、怒りはこのように簡単に分類ができません。
一つの理由は、大きく分けて2種類の怒りー抑圧された怒りと表に出る怒りーがあるためです。
これらは社会的な立場の問題と衝動制御の問題に依存します。

社会的立場を無視されたときの怒りは、欲求不満がきっかけに噴出することが多いです。
欲求不満と似たものがイライラ感です。
物事が思い通りにいかない、小言をいうパートナー、応援しているチームが不甲斐ない試合をしているなど、欲求不満≠イライラ感ですね。


イライラ感をもたらすホルモンはあります。
それはヒスタミンです。
ヒスタミンは、病原体に対して体を過敏にします。
ヒスタミンは、腫脹を引き起こし、白血球を引き寄せます。
病原体を局部にとどめて、それに対抗する反応を起こすので、一般的には良いものです。
しかし、ヒスタミンは時にあふれ出して、全身を過敏にしてしまいます。
アレルギー、喘息、アナフィラキシーはすべてヒスタミンの過剰が原因です。


感情を円滑に流れるようにする肝の能力は、ヒスタミンや他の関連物質を血液から除去する能力ということです。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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