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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆肝はスジを制御する

2021年8月16日(月)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門針灸治療院の石上鍼灸院です。


「肝がスジを制御する」
中医学での肝の働きのひとつです。


中医学でスジとは、腱と靭帯であり、肉離れを防ぐ筋肉内の結合組織のことでもあります。
これらの結合組織は、身体に柔軟性をもたらす一部です。

スジが弱いと、腱の断裂、硬い腱、筋肉の断裂を引き起こします。
コレステロール代謝が異常になると、スジは弱くなり、断裂しやすくなるということが研究で示されています。
コレステロールは主に肝臓で合成されます。

したがって、西洋医学の肝臓と中医学の肝の働きはさして変わらないと考えられます。
西洋医学が肝臓を主に、解毒し、たんぱく質と凝固因子を形成し、消化を支援する臓器とみなし、中医学では、風を解毒し、血と気の流れを円滑にし、消化を支援する臓器とみなします。

風の邪とは、自然の風と同様に、熱から生じて、動きを作り、破壊的になりうるものです。
中医学では、てんかん、チック、振戦、戦慄、じんま疹、けいれんといった体が動くものはすべて風の症状です。
この種の疾患の西洋学的解釈をみれば、主に「神経学的」性質のものです。神経の電気エネルギーの問題といえます。

これらの病態すべてで共通することは、体で大きな器質的変化がないことです。
形となってあらわれない(目に見えない)異常なエネルギー(風の邪)が悪さをしていると考えます。
この風は最終的には血に入ります。
肝は血が豊かで、血の貯蔵に関与し、最終的に風を除去します。
風の解毒とは、こういった考え方からです。

肝に関しては、異常となります。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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