埼玉県川口市の中医学に基づき施術を行う石上鍼灸院ブログ
中医学に基づき施術を行う針灸院
中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です
◆カツオ
2022年10月25日（火）こんにちは、埼玉県川口市の中医学に基づいて施術を行っている石上鍼灸院です。
今回は豊富なビタミンとミネラルを含む青魚のカツオについてです。カツオは、世界中の暖流に広く分布する回遊魚です。
日本近海で取れるカツオは、春先に四国沖から黒潮に乗って三陸沖へと北上し、秋になると再び四国沖に戻ってきます。
この習性から、春先のカツオを「初ガツオ」、秋のカツオを「戻りガツオ」と呼びます。
このように、カツオには１年に２回の旬があるのです。
カツオは、刺身やたたきにして生食するだけでなく、カツオ節として、日本料理に欠かせないうま味の素にもなっています。
カツオは速いスピードで泳ぐために、強靭な筋肉をもった身の厚い流線形の体型をしています。
この筋肉には、食材としてのカツオの主成分である良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
カツオの身は、脂肪が少なく低カロリーなので、体重が気になる方にはお勧めです。
さらに、アジやイワシ、サンマなどと同様に、カツオにはＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）やＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）という不飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。
この２つの脂肪酸には、多くの生活習慣病を予防する働きがあります。
例えば、ＥＰＡは血管を拡張させ、血液中の血小板の凝集を抑制して血栓を溶解します。
また、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。
こうした働きから、動脈硬化や心筋梗塞、高血圧、脳卒中などの予防・改善に効果的です。
また、ＤＨＡもＥＰＡと同様の働きをします。
中でも、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きに優れています。
さらに、脳などの神経組織の発達や機能の維持に欠かせない働きをすることから、子どもの脳の発達や視力の向上、さらには中高年の痴呆の予防・改善などに役立つといわれています。
カツオにはビタミン類が豊富です。
悪性貧血を予防するビタミンＢ12、疲労回復に有効なビタミンＢ1、過酸化脂質を分解して動脈硬化を防ぐビタミンＢ2、血行不良や二日酔いを防ぐナイアシン、カルシウムやリンの吸収を助けるビタミンＤなどです。
また、骨や歯をつくるカルシウム、貧血を改善する鉄、血圧を下げるカリウムなど、積極的に摂取したいミネラルも多く含まれています。
さらにカツオの血合いの部分には、血圧やコレステロール値を低下させるタウリンがたっぷり含まれています。
そのため、ＥＰＡやＤＨＡと合わせて、高血圧や心臓疾患予防の相乗効果が期待できます。
【中医学的効能】
・四気五味： 甘、平
・帰経： 腎、脾
・補腎益精 … 腎を補し、精力を高める
・利尿健脾 … 余分な水分を排泄し、胃腸の機能を高めます
