◆中医学からみた「がん」@ 現代医学でのがんとは?
            2023年1月11日(水)
          
            こんにちは、埼玉県川口市にある中医学に基づいて施術を行っている石上鍼灸院です。
            
            
            今回からは、「がん」を中医学ではどう捉えているかについてお話していきます。
            
            
            中医針灸がみなさんに貢献できるのは、細胞ががん化してしまうのを防ぐことにあると思います。
            つまり、「未病」の状態ですね。
            
            中医学で「がん」をどう捉えているかを理解して、健康を維持するため
            に中医針灸を是非利用していただきたいです。
            
            
            さて、中医学での話の前に、「がん」について現代医学でどういうものかを説明します。
            
            「がん情報サービス」を参考にさせて頂いています。
            
            
            がんのことを、「悪性腫瘍」ということもあります。
            腫瘍とは、体の中にできた細胞のかたまりのことです。
            正常な細胞は、体の周囲の状態に応じて、増えたり、増えることをやめたりします。
            しかし、何らかの原因でできた異常な細胞は、体の中に細胞のかたまりをつくることがあります。
            これが腫瘍です。
            
            悪性腫瘍とは、このような腫瘍のうち、無秩序に増殖しながら周囲にしみ出るように広がったり(浸潤)、体のあちこちに飛び火して新しいかたまりを作ったり(転移)するもののことをいいます。
            一方、浸潤や転移をせず、周りの組織を押しのけるようにしてゆっくり増える腫瘍を良性腫瘍といいます。
            
            
            次に、細胞ががん化する仕組みについてです。
            
            人間の体は細胞からできています。
            がんは、普通の細胞から発生した異常な細胞です。
            
            先ほども書きましたが、正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、増えたり、増えることをやめます。
            例えば、皮膚の細胞はけがをすれば増殖して傷口をふさぎますが、傷が治れば増殖を停止します。
            
            一方、がん細胞は、体からの命令を無視して増え続けます。
            勝手に増えるので、周囲の大切な組織が壊れたり、本来がんのかたまりがあるはずがない組織で増殖したりします。
            正常な細胞ではこのようなことはありません。
            
            
            がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことにより、発生します。
            これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い間に徐々に誘発されることもわかっています。
            正常からがんに向かってだんだんと進むことから、「多段階発がん」といわれています。
            
            正常な細胞に決まった異常が起こると、その細胞は増殖します。
            そこに第二の異常が起こると、さらに早く増殖するようになります。
            この異常の積み重ねにより、がん細胞が完成すると考えられます。
            
            
            簡単にがんが発生する仕組みをお話しました。
            
            次回からは、中医学での捉え方についてお話していきます。
            
          
          
          
          
            
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