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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆血液ドロドロ6つのタイプ vol.2

2018年9月6日(木)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

本日は、先月のブログの「血液ドロドロ6つのタイプ」の続きです。

B「冷え」でドロドロタイプ
【症状】 寒さに弱く、冷えると体調が悪くなる
□夏の冷房や冬の薄着に弱く、冷えると肩こりがひどくなる
□お腹を温めると、生理痛がかなり楽になる
□冷たいものを飲んだり、体が冷えると、生理痛がひどくなる
□月経血に黒いかたまりが交じる
□舌の色は紫色に近く、苔が白い

寒い季節には体が縮こまることでもわかるように、冷えや寒さには、筋肉や血管などの組織を「収縮」させる作用があります。
血管が収縮すると血もめぐりにくくなり、末端まで血液がいきとどかず、手足などがますます冷えることになります。
このタイプの人は、肩こりや生理痛などの症状も、冷えると悪化する傾向がみられます。
冷えの原因は、冬の寒さや夏の冷房の中での薄着、冷たいものの食べ過ぎや飲み過ぎなどの生活習慣によるものが多いのですが、なかには体を温める原動力がもともと弱い人もいます。

C「うるおい不足」でドロドロタイプ
【症状】 40代に多く、更年期とも深い関係がある
□汗をかきやすい夏や、サウナのあとなどに肩がこりやすい
□顔に汗をかきやすく、上半身がほてりやすい
□のどが渇いているときに体調も悪い
□月経血が糸を引き、ネバネバしている
□舌の色が、赤くくすんでいる

体に必要なうるおいは、加齢とともにだんだんと失われていきます。
うるおい不足になると、肌や髪がかさつくばかりでなく、血中の水分も少なくなって、ドロドロと粘って流れの悪い血液となってきます。
そして、手のひらや足の裏がほてる、頭や顔に汗をかきやすい、のぼせやすい、といった熱症状もあらわれやすくなります。
更年期にみられる顔からの発汗も、この「うるおい不足」にかかわる症状のひとつです。
うるおい不足には、加齢以外に、辛いものや油っこいものの食べ過ぎ、汗のかき過ぎなど、生活習慣も関係しています。

D「ストレス」でドロドロタイプ
【症状】 イライラしやすく、生理前に不調がでやすい
□緊張したときや、生理前に肩がこりやすい
□マッサージをすると、肩こりが楽になる
□精神的にリラックスしていると、生理痛や肩こりがおこりにくい
□生理が遅れると、肩こりがひどくなる
□舌の辺縁に赤い斑点がある

ストレスを感じたり、緊張した状態が長引くと、人の体にはさまざまな反応が起こります。
まず、体の活動エネルギーである「気」のめぐりが悪くなり、イライラしやすい、怒りっぽい、胸やわき腹が張る、といった症状があらわれるほか、血管もぴんと張りつめた状態になり弾力を失い、あちこちで血流が悪くなります。
このタイプの人は、緊張やストレスなどが不調の引き金になるほか、生理前になると、イライラ、乳房の張りや痛み、肩こりなどが起こるのが特徴です。
特に、生理が遅れたときには症状を強く感じ、生理痛もいつもより重くなることが多いようです。

E「余分なもの」でドロドロタイプ
【症状】 食べ過ぎ、飲み過ぎが不調のもとに
□肩にどっしり重しをのせたようなこりを感じる
□外食が続いたり、お酒を飲み過ぎたときに肩こりがひどくなる
□梅雨時や蒸し暑い夏、低気圧などで肩こりがひどくなる
□おりものが多く、膣炎や膀胱炎、肛門のかゆみなどを起こしやすい
□月経血はネバネバしている

胃腸を酷使するような食生活を続けていると、食べたり飲んだりしたものが、うまく消化・吸収・排泄されずに、余分な中性脂肪やコレステロールなどに変化して、老廃物として体の中にたまってしまいます。
このような「余分なもの」が血中に入り込み、血管にへばりつくと、血液がサラサラ流れるのを邪魔する状態になってしまいます。
体も重く、だるく感じるようになり、肩こりや頭重感が起こりやすくなります。
湿気の多い気候や水分のとりすぎなどに体が敏感に反応して、体調が悪くなるのも特徴です。

上の6つのタイプは、2つ以上を兼ねる方も多くいます。
自分の当てはまるタイプは1つでない場合もあるので、自分のタイプを確認しておきましょう。
次の vol3 で生活改善法をお話しますので、組み合わせて対処しましょう。



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