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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆更年期にくよくよするタイプ

2019年10月7日(月)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

「更年期にイライラするタイプ」に続き、今日は「更年期にくよくよするタイプ」についてお話します。
オレンジページ「漢方養生法」を参考にさせて頂いています。


【B:更年期にくよくよするタイプ】

5つのタイプのうちでも、最も更年期の症状が重くなりがちなのが、「くよくよタイプ」です。
特に精神的な症状が悪化することが多く、人によっては、不安神経症やうつ病にまで発展してしまうこともあります。
おだやかな更年期を迎えるためには、まずは、今から生活を変え、来たるべきときに備えることが大切です。
このタイプの特徴は、繊細で感受性が強いために、自分から悩みを抱え込んでしまったり、ささいなことでもくよくよと考え込んでしまいます。
何事にも自分の世界にこもりがちになります。
眠りも浅く、現実の悩み事がそのままに夢にあらわれたりします。
また、ちょっとしたことで驚きやすく、動悸がするのもこのタイプの特徴です。
ですから、心臓に何も問題がないのに、不整脈や頻脈があらわれることもあります。


≪ゆるやかな更年期を迎えるための養生法≫

◆寝る前の1時間はゆったりと過ごします
このタイプには、睡眠は質・量ともに大切なのですが、ベッドに入ってもなかなか寝つけなかったり、眠りが浅くて夢ばかり見るなど、不眠がちな人が多くなります。
対策としては、せめて寝る前の1時間は、好きな音楽を聴いたり、お風呂に入るなどして、気持ちをリラックスさせることが大切です。
また、寝る前に安眠作用をもつなつめのお茶を飲むのもおすすめです。

◆血を補う食べ物で、心を安定させる
中医学では、体に必要な血が不足していると、うつや不安感などの心の症状が出やすいと考えています。
食生活には、血を補って心をおだやかにするなつめや百合根、松の実、小麦(全粒または全粒粉がよい)などをバランスよく取り入れてください。
また、このタイプは淡泊な食事を好む傾向がありますが、レバーや赤身の肉、青魚なども適度に食べることが大切です。
色の濃い野菜にも補血作用がありますので、ぜひ毎日たっぷりとりましょう。

◆ぬるめの半身浴が効果的。保湿にも気をくばって
肌の乾燥が気になることも多いのがこのタイプです。
熱すぎる湯は、ますます肌を乾燥させてしまいます。
また、汗をかきすぎると疲れてしまったり、よけい気持ちが落ち込んだりするので、サウナも不向きなことが多いです。
このタイプに向いているのは、ぬるめのお湯に、腰から下だけつかる半身浴です。
足だけを少し熱めのお湯に短時間つける足湯もおすすめです。
保湿対策として、米ぬかや桃の葉、びわの葉などのエキスが入った入浴剤もよいでしょう。
そして、上がったあとは温かい飲み物で水分補給をすることが大切です。


◆経穴(ツボ)
気持ちが不安定なときに効果的なツボです。

・労宮:手を握ったときに中指があたるところにあります
労宮
・内関:手首の関節の中央から指3本分肘よりにあります
内関


◆NG!してはいけないこと
・自分の世界にひきこもらない
 家にこもってばかりいると、不安感やうつがますますひどくなってしまうこともあります。あまり気がすすまなくても、たまには新しいスポットに出かけたり、人と会うなど、刺激を受けることも大切です。

・寝る前に悲しいことやむずかしいことを考えない
 昼間忙しくしているぶんにはいいのですが、寝る前に重要な書類を読んだり、パソコンに向かうのはNG。眠ってからも仕事のことを考えてしまい、眠りが浅くなる原因になります。悲しいドラマや怖い映画、ミステリー小説なども、寝る前には控えましょう。

・夜更かしはしない
 夜遅くまで起きていると、それだけで血が消耗されて、さらに体調が悪くなる原因になります。遅くても12時までに寝る習慣を身につけましょう。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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