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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)専門はり灸治療院。石上鍼灸院です。

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皮膚の落屑

かゆみ皮膚表面の表皮が脱落することを指しています。形状・大小や色の違いがあり、また、乾燥性のものと脂漏性のものがあります。少量の落屑は、皮膚の新陳代謝による生理的現象と考えます。
アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などがあげられます。

現代医学からみた「皮膚の落屑」

 落屑とは皮膚代謝の中の経過の一部で、死んだ皮膚が剥離することです。細かい皮膚が落屑するときは「粉をふく」と言われることもあり、アトピー性皮膚炎に限らず、ちょっと肌が乾燥しただけでも粉がふくことがあります。アトピー性皮膚炎の場合は症状に関わらず、落屑が絶えず起きる場合がほとんどです。じゅくじゅくと汁が出る時期は落屑は起こりませんが、皮膚が硬くなり象の皮膚のようによれてガサガサした状態の段階になってくると、硬くなって乾燥した皮膚から、絶えず落屑が起こるようになります。

アトピー性皮膚炎についてはこちら


中医学からみた「皮膚の落屑」

 中医学では下記の原因により皮膚の落屑を起こしていると考えます。治療は身体の中から、その原因を改善していくことで症状を緩和・緩解に導きます。

「皮膚の落屑」の原因は血の滋養

血
◆血の概念
 血は栄養素を豊富に含んだものです。脈管内を通じて、全身を流れ、各器官に栄養を与えます。

◆血の生成
 「脾」の食べたものを消化吸収する働きと、「腎」に蓄えられている腎精と、体にある水分(津液)により、生成されています。

◆血の運行
 血は「心」および宗気の推動作用により、身体のずみずみまで運ばれます。また、血の運行は気の推動作用によるものである以上、「肝」の疏泄作用も関わっています。
 需要に応じた血量の調節は「肝」の血を蔵する働きで行われています。さらに血が脈内を漏出せず、絶え間なく流れるのは、「脾」の固摂作用によるものです。

◆血の作用
①営養作用
 血は各器官を栄養します。血の不足は、各器官の営養不足をあらわします。そこで痩せる、知覚が鈍る、爪がもろい、けいれんなどの症状があらわれます。
滋潤作用
 血は各器官に潤いをあたえます。血の不足や停滞は、各器官の滋潤不足をみちびき、
皮膚が乾燥する、口が渇く、目が乾くなどの乾燥症状があらわれます。
③神志の物質的基礎
 血は精神活動の実体的な栄養源です。そこで血が充実していると、精神・情緒も安定します。血の不足が精神面にあらわれると、不安感・不眠・情緒不安定などの症状があらわれます。
④血は精に転化する
 血の一部は、気の気化作用で精に転化します。血の不足がながびくと、精も不足する可能性があります。

◆血の特徴
①血は脈外に漏出する、あるいは脈内に停滞すると、血としての働きを失います。
②血に過度の熱が加わると、脈外に漏れだし、出血症状をあらわします。また、過度の冷えが加わると流れが停滞して、激しい痛みをはじめ、様々な症状を起こします。

燥 【内燥】
 陰津(血も含まれる)の消耗や損傷により出現する燥証をいいます。内燥は温病の後期に出現することが多く、吐き下し・発汗・出血過多や不適切な用薬による津液の損傷により起こります。また、栄養障害、瘀血内阻のために津液による滋潤ができない場合にも起こります。
 その場合には、午後になると熱が骨から蒸し出てくるように感じる・胸が熱くてイライラして不快・口渇・口や舌の乾燥・皮膚のひび割れ・毛髪に艶と潤いがない・るい痩・便秘などの症状があらわれます。

弁証施治

  • 血熱風燥
 陽熱の盛んな体質で血熱が皮膚にうっ滞して生風化燥し、皮膚が栄養されないために、乾燥した落屑が次々に発生します。

【症状】紅斑上に乾燥した白色の鱗屑が附着して、落屑の発生と脱落が速い

【随伴症状】いらいら、口渇して冷たいものを飲む、便が硬い、尿が濃く少ない

【舌診・脈診】舌質は紅、舌苔は薄黄、脈やや数
【治法】清熱涼血熄風
【良い食材】れんこん、へちま、にがうり、チンゲン菜、金針菜、空芯菜、キウイフルーツ、カキなど
【鍼灸治療代表配穴】風池、風市、曲池、合谷、血海、三陰交、大椎、委中、尺沢など

  • 血虚風燥
慢性疾患のために血虚が生じて生風化燥し、皮膚が栄養されなくなり、乾燥した落屑が次々に発生します。

【症状】落屑の発生と脱落が緩慢で、経過が長くて新規に皮疹ができることはなく、斑疹は淡紅色あるいは暗紅色

【随伴症状】頭のふらつき、めまい、顔色につやがない、のどの乾燥、口渇はあるが飲みたくない

【舌診・脈診】舌質は淡、舌苔は少ないかあるいは無苔、脈沈細など
【治法】養血熄風
【良い食材】にんじん、ほうれん草、小松菜、百合根、ぶどう、豚の皮など
【鍼灸治療代表配穴】風池、風市、膈兪、三陰交、脾兪、足三里、曲池など

  • 風熱
血熱があって風邪を外感し、営衛が失調して腠理が閉塞したために生じます。

【症状】黄紅色で円形あるいは楕円形の斑疹の上に米ぬか状の鱗屑が附着したり、淡紅色の円形斑に附着した白粉状の鱗屑がある、胸背部に多発

【随伴症状】全身の違和感、軽度の発熱、のどの乾燥

【舌診・脈診】舌質は紅、舌苔は薄黄、脈はやや数
【治法】疏風清熱
【良い食材】あわ、小麦粉、セロリ、せり、山東菜、白菜、にがうり、きゅうり、トマト、りんご、梨、豆腐、緑茶など
【鍼灸治療代表配穴】風池、風市、大椎、曲池、魚際など

  • 風湿
湿邪が体内にうっして風邪を外感し、風邪と湿邪が肌膚を阻滞するために生じます。

【症状】境界不明瞭な斑疹上に細薄で脂漏性の鱗屑が附着し、胸背・腋下・そけい部に好発します。

【随伴症状】全身症状は特になし

【舌診・脈診】舌苔は薄、脈は濡緩
【治法】祛風化湿
【良い食材】大葉、ねぎ、生姜、香菜、うど、みょうがなど
【鍼灸治療代表配穴】風池、風市、陰陵泉、三陰交、外関など

  • 毒熱
内熱が盛んな体質のものが薬毒を受け、毒熱がうっ滞して営血に侵入し、肌膚を阻害するために生じます。甚だしければ毒熱が化火し、陰液を灼傷し臓腑を傷害します。

【症状】内服薬あるいは外用薬を使用した後に急に発病し、落屑は葉状で次々と剥脱して、甚だしければ手袋や靴下を脱ぐように剥脱する

【随伴症状】高熱、頭痛、悪心、胸が落ち着かず無意識に手足を動かしてしまう、口渇して水を飲む

【舌診・脈診】舌質は紅、舌苔は黄燥、脈洪
【治法】清営解毒
【良い食材】はと麦、白菜、セロリ、せり、きゅうり、小松菜、トマト、にがうり、豆腐など
【鍼灸治療代表配穴】大椎、霊台、曲池、血海、委中など

乾燥肌の改善に「れんこん」

 れんこんには『養血』(血を養う)・『涼血』(血の中にこもった余分な熱を除く)の働きがあるので、血虚や血熱の方に向いている食材です。
 れんこん2㎝、梨1/4、百合根半個、山いも2㎝を小さく切るかすりおろし、少し水を加えて10~15分煮て、毎日2回に分けて食べるといいそうです。
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