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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)専門はり灸治療院。石上鍼灸院です。

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肥満(肥胖)

肥満ここでいう肥胖では、頭のふらつき、無力感、物を言うのがおっくう、息切れなどの症状を伴うことが多く、体が太っていても、顔色がよく元気で、舌や脈も正常で、診察上も異常のない方は含まれません。

現代医学からみた「肥満」

肥満の診断

◆体重による肥満の診断
 一般的にBMIという体格指数が用いられます。

 BMI=体重÷(身長
×身長

 例えば 70㎏の方の身長が170㎝だった場合のBMIは
70 ÷ ( 1.7 × 1.7 ) = 24.2 
となります。

 普通体重は、BMIが 18.5 ~ 25.0 
 18.5以下なら低体重、 25.0以上なら肥満と診断されます。


 ただ、体重だけでは筋肉量などが考慮されていないので、やはり体脂肪も含めて診断する必要があります。

◆体脂肪率による肥満の診断
 適正な体脂肪率
 男性 15% ~ 19%  
 女性 20% ~ 25%

 男性では25%以上、女性では30%以上であると、肥満といえます。

原因

 満腹感や空腹感は胃で感じるように思いますが、胃自体に感覚があるわけではなく、胃からの情報は内臓に分布する迷走神経を通って、脳の視床下部というところにある満腹中枢・摂食中枢と呼ばれる部分に送られます。この情報は、血糖の増減などの情報とともに2つの中枢に送られ、その神経細胞の働きによって、満腹感や空腹感が起こります。食欲は精神的なものも大きく影響します。
 遺伝や病気など肥満の原因がはっきりしているものを、二次性肥満といいます。二次性肥満には、ホルモンの異常による内分泌性肥満、視床下部の異常による視床下部性肥満、遺伝性肥満、薬剤性肥満があります。

減量するうえで知っておきたいこと

  • 基礎代謝量
 基礎代謝とは、何もせずじっとしていても生命活動を維持するために必要なエネルギーのことをいいます。筋肉量に比例するため、筋肉量が多い人ほど基礎代謝量が多くなります。簡単な計算式は以下のようになります。

 除脂肪体重(㎏) × 22 + 500

 除脂肪体重は、体重から脂肪量を除いたものをいいます。体脂肪が分かれば算出することができます。
 例えば、体重が50㎏の方で体脂肪率が30%だと…

(50-50×0.3)×22+500=1270 kcal 

 上記の例だと、生命維持のためには1270kcalが必要ということが分かります。知っている方も多いとは思いますが、なぜ極端な食事量を減らしたダイエットがダメを簡単にお話します。
 摂取カロリーが少なければ、体は生きていくために少ない摂取カロリーでもやっていけるようにしようとします。上記でもふれましたが、基礎代謝は筋肉量に比例しますので、筋肉量を必要最低限まで減らすことで、消費カロリーを抑えようとします。つまり、減らしたいのは体脂肪なのに、筋肉がより減少してしまいます。そのため、基礎代謝の減少もあり、食べていないのに体重が減らないという状態が早い段階で起きてしまいます。しかし、極端に食事量を減らした生活ができるわけもなく、食事量を戻してしまうと、筋肉量の減ってしまった体にとっては、摂取カロリーが多すぎるので、リバウンドが起きてしまいます。もちろん、リバウンド時には筋肉量よりも脂肪量の方が増えてしまうので、以前よりもたるんで見えてしまったりします。ダイエットをする場合には、しっかり3食バランスよく食べること、運動によりいまある筋肉は必要ですと体に教えてあげること、質のよい睡眠をとることで体内リズムを整えることが非常に重要です。ほとんどの方が、この重要性は分かっているとは思いますが、なぜそれが重要かを知ると、もっと意識できるようになると思います。

  • 1日のエネルギー消費量
 まずは生活活動強度の区分を確認しましょう。その強度の指数と基礎代謝量をかければ、1日のエネルギー消費量を算出することができます。

【強度Ⅰ】 指数:1.3
 散歩、買い物など比較的ゆっくりした1時間程度の歩行のほか大部分は座位での読書、勉強、談話また座位や横になってのテレビ、音楽鑑賞をしている場合

【強度Ⅱ】 指数:1.5
 通勤、仕事などで2時間程度の歩行や乗車接客、家事など立位での業務が比較的多いほか大部分は座位での事務、談話などをしている場合

【強度Ⅲ】 指数:1.7
 生活活動強度Ⅱの者が1日1時間程度は速歩やサイクリングなど比較的強い身体活動を行っている場合や、大部分は立位での作業であるが1時間程度は農作業、漁業などの比較的強い作業に従事している場合

【強度Ⅳ】 指数:1.9
 1日のうち1時間程度は激しいトレーニングや木材の運搬、農繁期の農耕作業などのような強い作業に従事している場合

 上記の例での方であれば、基礎代謝量が1270kcalでした。この方が、通勤に1時間程度歩いていますが、仕事は事務で座っていることがほとんどであった場合
 1270 × 1.3 = 1651kcal しか1日でエネルギーを消費していないことになります。

中医学からみた「肥満」

 原因があっての肥満の場合には、鍼灸治療により身体のバランスを正常に戻せば、痩せやすくなることは確かですが、もちろん過食をすれば痩せることはできません。飲食の節制、適度な運動を行っていく必要がありますので、誤解をなさらないようにお願いします。

原因について

【痰湿】
 湿濁が長期にわたって身体の中に停滞することよって生じる痰証を指します。脾胃虚弱によって運化が失調して痰湿が内生するか、あるいは外感寒邪が脾肺に停滞したために水液代謝が失調し、水湿が内停して集まり痰湿が形成されます。
 症状としては、胸部や胃脘部の閉塞不通感・摂食の減少・悪心嘔吐・喀出しやすい多量の痰・身体が重だるいなどがみられます。

脾
◆脾は運化を主る
 脾には飲食物を精微に変え、その精微物質(栄養成分)を全身に転輸する生理機能があります。運化機能には具体的に2種類あり、1つは水穀精微の運化です。脾は胃が飲食物を消化吸収するのを助け、それによってできた精微物質を脾から心肺に輸送し、さらに心肺の働きによって五臓六腑の各器官組織に送って、全身の組織に栄養を与える働きをします。もう1つは水湿の運化で、脾には体内の水液を運んだり排泄したりする作用があります。また吸収されない老廃物と水液を肺・腎・三焦・膀胱などの臓腑の協力を得て体外に排出し、人体の水液代謝のバランスを保持しています。
◆脾は昇清を主る
 脾には水穀精微物質を上昇させる働きがあります。また、胃の「降濁を主る」機能と対をなし、脾昇胃降の機能があってはじめて人体各臓腑の位置が保たれ、脾胃機能の協調バランスが保持されます。脾の昇清機能が正常であれば、脾の運化と輸布機能も正常となります。反対にもし脾気が上昇しなければ、水穀を運化し気血を化生することができず、めまい・疲労・無力感などの症状が現れ、ひどい時には脾気が下陥して慢性の下痢・脱肛・内臓下垂などが起きてしまいます。
◆脾は湿をにくむ
 湿邪は脾の機能を混乱させるので、脾には湿邪を憎む性質があります。臨床上、湿邪が盛んで脾の運化機能が損なわれると、下痢・頭や体の沈重感・四肢が重く力が入らない・腹部脹満感・舌苔白膩などの症状がみられます。

弁証施治

  • 痰湿内蘊
暴飲暴食・長期にわたる食欲亢進・美食・甘いものや脂っこいものを好むなどの原因により、脾の運化が失調して痰湿が生じ、痰湿が肌肉に流注することにより発生します。遺伝的な素因とも一定の関係があります。

【症状】肥満、摂食量が多い、甘いものや脂っこいものを好む

【随伴症状】胸や腹がつかえて苦しい、痰が多い、体が重くだるい、暑がる

【舌診・脈診】舌質は胖、舌苔は厚膩、脈弦滑
【治法】扶脾化痰
【良い食材】はと麦、あずき、そら豆、大根、黒くわい、玉ねぎ、キャベツ、びわ、のり、クラゲなど
【鍼灸治療代表配穴】陰陵泉、豊隆、足三里、中脘、脾兪など

  • 気虚
疲労・飲食の不節制などにより脾気が虚して発生します。

【症状】肥満

【随伴症状】息切れ、物を言うのがおっくう、動くと汗が出る、寒がる、顔がむくむ、食欲不振、元気がない、横になりたがる

【舌診・脈診】舌質は淡、舌苔は白、脈細弱
【治法】益気健脾
【良い食材】うるち米、もち米、山いも、じゃがいも、にんじん、れんこん、干ししいたけ、栗、蜂蜜、鶏肉、豚の胃袋、羊肉など
【鍼灸治療代表配穴】脾兪、気海、中脘、足三里、太白、合谷など
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