脈診とは、病院でレントゲンを撮ったり、検査をする代わりに、脈(橈骨動脈)を診て、身体の中で起こっていることを知る方法のひとつです
2000年以上前から先人たちにより積み上げられた経験により、どんな脈の状態が何の疾患(身体の状態)と関係があるかを中医学では知ることができます
例えば、発熱すれば脈は速くなりますし、血圧が高い時は脈が強くなるなどは分かりやすい変化です
脈から何をみているか
中医学は身体のアンバランスを修正する医学です
その最も基本的な分類は、陰と陽の2つに分けてバランスをみることです
陰陽のバランスが整っている状態を健康とし、バランスが崩れた状態を病気とします
しかし、陰陽はとらえどころがなく、具体的に把握することが難しいです
脈診は、この体内で起こっている陰陽の状態を、脈の形や打ちかたから知る方法になります
脈診は身体の中を映し出す鏡なのです
陰陽の状態をどう確認しているかというと、脈から気の状態をみています
気がたくさんあれば、脈は大きく、強く、充実したものになります
逆に少ないと、脈は小さく、弱く、空虚なものになります
陰陽のバランスが崩れ、陽が多くなると、脈は「浮く」「速い」など陽の性質が強くなります
逆に陰が多くなると、脈は「沈む」「遅い」などの陰の性質が強くなります
正常な人の脈(平脈)
平脈とは気血が充実し、陰陽に偏りがなく、病邪がないときの脈のことです
具体的には8つの特徴を備えています
(こまかい説明は逆に分かりづらくなるので簡潔に説明しています)
@不浮不沈 【位置】 中間の位置に脈を感じる
A三部有力 【長さ】 短すぎず、長すぎない脈
B不大不小 【太さ】 太くも細くもない脈
C不遅不数 【速さ】 1分間の脈拍数が70回前後
D柔和有力 【強さ】 脈管壁の緊張に過不足がなく、力のある脈
E従容和緩 【流れ】 流れがゆったりと緩和な脈
F節律一致 【脈拍】 脈拍が間欠的あるいは規則的に停止しない脈
G尺脈有根 【尺部拍動】 尺部(脈の見どころの1つ)が有力で従容和緩な脈
◆浮沈
「浮」は体表部に、「沈」は身体の奥に陽気があることを意味します
・浮
軽く触れて拍動をはっきり感じ、少し按じると弱くなるが中空でない脈
・大
脈幅が太い脈
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