本文へスキップ

埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)専門はり灸治療院。石上鍼灸院です。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL:048-446-9860

〒332-0023 埼玉県川口市飯塚3-7-28

抜け毛(頭髪)

頭髪の抜け毛は仕方ないと思っていませんか?体質を改善することで頭髪が生えてくる方が多くいらっしゃいます。頭のケアも大事ですが、同じくらい身体の中からケアすることがとても重要です。

現代医学からみた「頭髪の抜け毛」

髪の毛について

毛包 髪の毛は毛包と呼ばれる部分でつくられます。毛包の深いところには毛球があり、毛球は毛母細胞と毛乳頭からできています。毛母細胞は、毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素をエネルギーにして、増殖や分化を繰り返し、これが上へと伸びていくことで髪の毛はつくられます。毛髪の成長速度は、1ヶ月で約1㎝伸びます。また、毛乳頭はさまざまな物質を分泌して毛母細胞の増殖をコントロールしています。
 髪の毛は約10万本あるといわれていて、健康な人でも50~100本が毎日自然に抜け落ちています。髪の毛1本1本には寿命があります。毛包は、成長期・退行期・休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が最も長く通常2~6年間続きます。
毛

抜け毛の原因

◆生活環境
・睡眠
 髪の毛の成長は夜間に行われて、昼間は成長しません。これは、昼間は血液が脳・筋肉・消化器等に比較的多く循環していて、夜間では骨・皮膚に多くの血液が循環していることによります。皮膚に充分な血液が流れることにより、毛の成長が促されます。これは、実際の行動だけでなく、体内時計にも支配されていますので、昼夜逆転の生活や夜更かしは、毛の成長のために良くありません。
・喫煙
 喫煙時には、二酸化炭素・タール・ニコチン等と同時に、一酸化炭素をごく微量ですが吸い込みます。この一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと非常にくっつきやすく、離れにくい性質をもっています。ヘモグロビンにくっついた一酸化炭素は、毛細血管の壁にわずかに傷をつけてしまいます。それが続くと、毛細血管が硬くなり、十分な血流が維持できなくなる可能性があると指摘されています。また、ニコチンは自律神経を刺激して、血管を収縮させるため、血液から栄養分を吸収する髪にとってよくありません。
・食事
 バランスのよい食事であれば問題ないのですが、過度な食事制限によるダイエットなどはよくありません。食事では、髪の主成分であるたんぱく質を多く摂るようにしましょう。たんぱく質は肉や魚、卵、豆腐などに含まれていますが、脂肪の摂り過ぎはよくないので、脂肪分の少ない赤身の肉や白身の魚などを食べるようにしましょう。

◆ストレス
 ストレスによる代謝の異常や、ストレスによって筋肉が収縮して血管が細くなり毛根部に栄養分が十分に運ばれなくなり髪が育たなくなるなど諸説ありますが、現時点でははっきりと仕組みは分かっていません。しかし、円形脱毛症などのように、ストレスが抜け毛の原因の1つであることは間違いありません。

◆性ホルモン
 一般的に、男性ホルモンが多いと毛の量が多くなり、女性ホルモンが多いと毛の量は少なくなります。しかし、頭頂部の髪の毛については少し様子が異なります。頭頂部の抜け毛は、ホルモンのレセプターが男性ホルモンに反応しにくくなっているのが原因です。しかし、なぜ反応しにくいのかは、まだ分かっていません。

頭髪の抜け毛を起こす疾患

  • 円形脱毛症
 精神的なストレスなどにより、本来外敵に対して働くはずの免疫が自分の髪の毛を壊す方向に働くことにより生じる疾患で、自己免疫疾患の1つと考えられています。
【症状】円形に髪の毛が抜けますが、1から数個にとどまるなあいもあれば、徐々に数・面積ともに拡大し多発する場合もあります。多発性脱毛症の場合は、頭髪がすべて抜ける全頭脱毛、さらに眉毛・まつ毛なども含めて毛が抜ける汎発性脱毛の状態に進展することもあります。アトピー性皮膚炎を合併していると、全頭脱毛や汎発性脱毛の頻度が高くなります。

  • 粃糠(ひこう)性脱毛症
 粃糠性脱毛症とは、乾燥したフケが毛穴周辺をふさぎ、菌などが繁殖して毛根が炎症し、脱毛に至るという脱毛症を指します。頭皮の角質異常により角質が剥がれ落ち、フケがかさぶた状になり毛穴をふさいでしまう程の大量のフケを伴います。

  • 脂漏性脱毛症
 ホルモンのバランス異常などで過剰に皮脂が分泌され、皮脂が毛穴をふさぎ、毛穴周辺で頭皮の常在菌が異常繁殖し、毛根部付近まで炎症が及んでしまい髪の毛が抜けるという症状を引き起こす脱毛症です。

中医学からみた「頭髪の抜け毛」

中医学では、頭髪の脱毛症のことを「脱髪(だっぱつ)」といいます。また、中医学では髪の毛は「血」の余りからできていると考えます。そのため、「血」の中医学での働きについて説明していきます。

中医学での「血」について

血 
(1)血の概念
 血は栄養素を豊富にふくんだもので、脈管内を通じ、全身をながれ、各器官に栄養を与えます。
(2)血の生成
 血は水穀の精微より生じ、営気の働きで、津液の一部と微量な精が結合し、赤色に変化します。
(3)血の運行
 血の運行は、気や臓腑の働きによりおこなわれます。血は津液・営気とともに脈内をめぐり、身体のすみずみまで運ばれます。これは、おもに心および宗気の推動作用によります。
 また、肝の血を蔵する働きで、需要に応じた血量の調節が行われます。さらに血が脈内を漏出せず、たえまなく流れるのは、脾の固摂作用によるものです。血の運行は気の推動作用によるものである以上、肝気の疏泄作用も関わっています。つまり、血の運行には、心・肝・脾の働きが大きく関わっています。
 気の推動作用が失調すると、血の流れが停滞し、刺されるような痛み、患部や口唇が紫暗色に変化するなどの症状があらわれます。さらに、脾の固摂作用が失調すると皮下出血、不正出血などの様々な出血症状がみられます。
(4)血の作用
①営養作用
 血は各器官を栄養します。これを営養作用といいます。血の不足は各器官の営養不足をあらわし、痩せる、知覚が鈍る、爪がもろい、けいれんなどの症状があらわれます。
②滋潤作用
 血は各器官に潤いをあたえます。これを滋潤作用といいます。血の不足や停滞は各器官の滋潤不足をみちびき、皮膚が乾燥する、口が渇く、目が渇くなどの乾燥症状があらわれます。
③神志の物質的基礎
 血は精神活動の実体的な栄養源です。そこで血が充実していると、精神、情緒も安定します。血の不足が精神面にあらわれると、不安感、不眠、情緒不安定などの症状をあらわします。
④血は精に転化する
 血の一部は、気の気化作用で精に転化します。血の不足がながびくと、精も不足する可能性があります。
(5)血の特徴
・血は脈外に漏出したり、脈内に停滞すると、血としての働きを失います。
・血に過度の熱が加わると、脈外に漏れだし、出血症状をあらわします。また、過度の冷えが加わると流れが停滞し、激しい痛みをはじめ様々な症状をおこします。

以下に中医学での分類について説明していきます。

弁証施治

  • 血熱生風
 精神的刺激により心神がかき乱され、心火が盛んとなって血熱生風して脱毛します

【症状】突然に円形あるいは楕円形の脱毛、頭皮は萎縮し光沢がある、局所に軽度の掻痒

【随伴症状】自覚症状がない、いらいら、口渇、便秘、尿が濃いなど

【舌診・脈診】舌質は紅、舌苔は薄黄、脈弦滑で数

【治法】清熱涼血、熄風

【良い食材】セロリ、白菜、タンポポ、にがうり、きゅうり、トマト、緑豆など

【鍼灸治療代表配穴】風池、大椎、郄門、労宮、曲池、湧泉、委中など

  • 陰血虚損
 ストレスや肉体疲労により肝腎陰虚となり陰血が不足し、髪は血の余であり、血虚のために毛髪が栄養されず脱毛します。このほかに、汗が出ているときに風に当たり、風邪が虚に乗じて侵入して血燥を引き起こし、毛髪が栄養されず脱毛することもあります。

【症状】毛髪が細く柔らかくて油状の光沢がある、毛髪の断裂はない、脱毛部位は頭頂あるいは両額角に多い、成人に多い、緩慢に慢性に経過する

【随伴症状】頭皮に油脂が多い、頭がかゆい、鱗屑(ふけ、粉がふく、皮がむける)、耳鳴り、腰や膝がだるく力がない、頭のふらつき

【舌診・脈診】舌質は紅、舌苔は少ない、脈細数など

【治法】滋補肝腎  (風邪による血燥:養血祛風)

【良い食材】黒ごま、黒豆、卵、豚肉、カキ、ムール貝、ホタテ貝、ぶどう、ライチ、豚レバー、イカ、タコなど

【鍼灸治療代表配穴】肝兪、腎兪、風池、三陰交、太谿、太衝、曲泉など

  • 気血両虚
 ストレス、飲食の不摂生、慢性病、産後などで気血が虚し、毛髪に栄養がいかずに生じます

【症状】頭髪は細く柔らかく乾燥してつやがない、頭全体が平均して脱毛、毛髪が断裂しやすい、発症は緩慢で慢性の経過をとる

【随伴症状】痒みなどの自覚症状はない、顔色につやがない、息切れ、無力感、声に力がない、顔面蒼白、動悸、肢体のしびれ感

【舌診・脈診】舌質は淡、舌苔は少ない、脈は細あるいは弱など

【治法】補気養血

【良い食材】穀類、いも類、かぼちゃ、キャベツ、いんげん、にんじん、ほうれん草、鶏肉、牛肉、栗、ぶどう、蜂蜜、ウナギ、イカ、タコなど

【鍼灸治療代表配穴】膈兪、脾兪、腎兪、合谷、気海、足三里、三陰交、太谿など

  • 瘀血
 気虚、気滞、血熱、血寒などにより瘀血が生じ、新血がつくられず、毛髪が栄養されないために脱毛が生じます

【症状】頭髪が部分的あるいは全体に脱毛する、慢性に経過しなかなか再生しない

【随伴症状】ひげや眉の脱毛、頭痛、口渇するが飲みたくはない、顔色がどす黒い、口唇が紅紫色

【舌診・脈診】舌質は暗で瘀斑がある、脈細あるいは渋

【治法】活血化瘀

【良い食材】チンゲン菜、にら、甜菜、くわい、にんにく、ねぎ、酢、酒など

【鍼灸治療代表配穴】心兪、膈兪、血海、三陰交、中封など

抜け毛に有効な民間療法

※かぶれ等頭皮の状態には十分ご注意ください。昔から伝えられてきた方法をご案内しますが、効果を実証するものではございません。

◆菊の葉の煎じ汁
 菊の葉を30枚ほど採取し、1.8ℓの水で煎じます。水の色が緑になるまでゆっくりと煎じたら、ぬるま湯になるまで冷まし、その液で頭皮を洗います。菊の葉は、昔から湿疹、かぶれ、虫刺され、抜け毛などの民間薬として用いられてきました。

◆桑白皮エキス
 桑白皮20gを水200mlで煮詰めます。出来上がった桑白皮エキスで頭皮を洗います。桑白皮は、桑の根の皮を乾燥させた生薬で、根を冬に採取し、太い根の皮をはいで天日で乾燥させたものです。桑白皮は、唐の時代より育毛剤として使われてきました。
埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院
【石上鍼灸院】

中医学

石上鍼灸院石上鍼灸院

【中医学専門針灸治療院】
◆予約制
◆お一人ごとの診療

〒332-0023
川口市飯塚3-7-28

TEL:048-446-9860
メールアドレス:
info@ishigami89.com