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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

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臓象学説(臓腑学説)各論

心包と三焦の働き

黄帝内経にこうあります

心包:臣使の官、喜楽を出づ
 君主たる心が信頼する器官で、喜怒哀楽を発露します

三焦:決瀆の官、水道を出づ 
※決瀆は水道を疎通するという意味
 水液の通路として水分代謝を行います

心包の働き

 心包は形がなく、働きだけがある臓器で、心を包んでいる膜と考えています。心を保護する働き、気血を通じさせる働きをもち、脳や中枢神経系と深い関係があります。

  • 心包は邪の侵入から心を守る
心包 邪が心を侵そうとするときには、まず心包が心の代わりに邪を受けます。心包の機能が減退すると、うわごと、牙関緊急(歯を食いしばった状態)などが現れます。また、心の病証とほぼ一致しているため、様々な精神症状をあらわし、不安感、不眠、夢を多くみる、驚きやすいなどの症状が特にみられます。

三焦の働き

三焦 三焦も実体がなく、働きだけがある器官です。三焦は、消化吸収によって気・血・津液をつくり、栄養分とともに全身に巡らせる一連の機能のことをいいます。三焦は、上焦、中焦、下焦の3つに分類されます。

◆上焦
 横隔膜から上方の機能で、胸部(心・肺)を指しています。飲食物からつくられた気を肺の宣発・粛降作用と心の推動作用によって全身に巡らせ、皮膚を潤し、体毛に栄養を与え、発汗などにより体温調節を行います。

◆中焦
 横隔膜から臍までの機能で、上腹部(脾・胃)を指しています。飲食物を胃の受納・腐熟作用によって消化し津液の生成を行い、脾の運化作用によって肺に運ばれ、血と精気を全身に巡らせる役割を行います。

◆下焦
 臍から下の機能で、下腹部(腎・膀胱・腸など)を指しています。水液の清濁、大小便の排泄が行われ、不必要になった水液は膀胱に運ばれます。すべての過程は腎の気化作用によって調節されています。

  • 三焦は決瀆を主る
 三焦には体内の水道を疎通し、水液を運行して代謝させる働きがあります。三焦の決瀆機能は多くの臓器の共同作用によって発揮されます。なかでも脾の運化・肺の粛降・腎と膀胱の気化機能などと最も密接な関係があります。もしこれらの機能が阻害されると、三焦の水道を疎通する機能に影響を与えて、気化失調・水液の排泄異常を起こすため、水液が体内に停留して、浮腫・尿量減少などの症状があらわれます。

  • 三焦は諸気を主る
 三焦には全身の気機と気化を統轄する働きがあります。三焦は気が昇降出入する通路であるため、人体の気は三焦を通って五臓六腑に輸布され、全身に充満します。例えば、脾胃が運化する水穀の気、あるいは腎に源を発する元気は、いずれも三焦の通路を通って全身に行きわたり、各臓腑組織器官を濡養し、その機能活動を推動します。
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