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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

〒332-0023 埼玉県川口市飯塚3-7-28TEL:048-446-9860

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坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、坐骨神経の通り道およびその分布領域の疼痛を指しています。太ももの後面、ふくらはぎ辺りの痛みが多く、他にも下肢の痺れ、知覚鈍麻、歩行障害などがみられることがあります。中国伝統医学の『痺証』『腰腿痛』の範囲に含まれます。

現代医学からみた「坐骨神経痛」

坐骨神経とは?

坐骨神経
坐骨神経とは、腰仙骨神経叢(第12胸神経~第4仙骨神経)から始まります。そのうち第4腰神経~第3仙骨神経が坐骨神経を構成します。
神経の走行は、お尻→ももの裏→
   【分岐】→下腿裏 (脛骨神経)
   【分岐】→下腿外側(浅腓骨神経)
   【分岐】→下腿前 (深腓骨神経)
足先から神経の走行をイメージしてください。下腿では三つの神経の流れがあり、浅腓骨神経と深腓骨神経が合体して総腓骨神経となります。もう一つの脛骨神経と総腓骨神経が膝裏の上方で合体し坐骨神経となります。神経の走行の説明を末梢からするというナンセンスな説明をしていますが、神経が束になって走行しているというイメージを持っていただきたかったので、このような説明をしました。ではそれぞれの神経の支配筋肉を説明します。






























  • 総腓骨神経             
脛骨神経の外側に位置し、大腿二頭筋長頭の内側縁に沿って下り、腓骨頭を回って長腓骨筋を貫き下腿の前面に現れ、浅腓骨神経と深腓骨神経とに分かれる
【筋枝】大腿二頭筋短頭および近位の筋に至る

  • 浅腓骨神経
長腓骨筋の起始部を貫いて、この筋と短腓骨筋との間を下り、両筋に筋枝を与える
【筋枝】長腓骨筋、短腓骨筋に至る (下腿外側)

  • 深腓骨神経
腓骨頭の下方で長腓骨筋および長指伸筋の起始部を貫いて、前脛骨動脈および足背動脈とともに深く下腿骨間膜の前面に出て、長指伸筋と前脛骨筋との間を下る
【筋枝】前脛骨筋、長指伸筋、第三腓骨筋、長母指伸筋および短指伸筋・短母指伸筋にいく (下腿前面)

  • 脛骨神経
膝窩を膝窩動・静脈の後側に沿って、浅く筋膜の直下を下行し、腓腹筋の二頭の間に出て、ヒラメ筋腱弓の前側を通り下腿後側の浅・深筋層間を内果の後側に向かって走ります
【筋枝】大腿および下腿のすべての屈筋(大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋、腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋、膝窩筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋)にいく (下腿後面)

原因となる代表的な疾患      

  • 椎間板ヘルニア           
椎間板ヘルニア脊柱の機能で最も重要な椎間板は一生を通じて力学的荷重にさらされます。椎間板は20歳を過ぎると水分(プロテオグリカン)の減少が始まりクッション作用が減弱します。この髄核の変性と呼応してその周囲を取り巻く線維輪に様々な亀裂が生じ始めます。日頃の労働やスポーツに伴う急激な椎間板内圧の上昇によって髄核組織が亀裂を通って脱出することがあります。このとき、この腫瘤が知覚神経の多い後縦靭帯を押し上げあるいは貫通して神経根を圧迫します。このため、腰痛下肢放散痛が生じます。これが椎間板ヘルニアです。


腰椎ヘルニア 
【好発年齢】20~40歳代の男性に多い

【好発部位】第4腰椎-第5腰椎椎間板(L4‐L5)、ついで第5腰椎-第1仙骨椎間板(L5-S1)で90%を占めます

【症状】腰痛、下肢痛、しびれ感が特徴的自覚症状。L3-4以下の下位腰椎部のヘルニアでは坐骨神経痛を生じ、L3-4以上の上中位腰椎部ヘルニアでは大腿神経痛の形をとります。ヘルニアが当該神経根を中心に圧迫する場合は、筋力低下の部位が特徴的です。L4-5ヘルニアではL5神経根が圧迫され、母趾背屈、足関節背屈力の低下がみられ、L5-S1ヘルニアではS1、S2神経根の圧迫のため、足趾底屈、足関節底屈力の低下がみられます。L3-4ヘルニアではL4神経根圧迫のため膝関節伸展力低下がみられます。

【西洋医学での治療】基本は保存療法です。1990年以降、後縦靭帯を穿破いたヘルニアが自然吸収、あるいは縮小される機序が判明してきています。発症初期の症状は激烈ですが、2~3ヶ月で吸収、縮小過程が終了する可能性があります。膀胱直腸障害や保存療法が効を奏さない場合は手術療法が適応となります。

  • 腰部脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄










腰部脊柱管狭窄症は、骨あるいは軟部組織により脊柱管が狭小化し、神経組織が圧迫されることにより症状を発現する疾患です。原因は先天的に脊柱管が狭小していたり、後天的な加齢に基づく退行性変化によります。圧迫部位により脊柱管正中部で馬尾神経が障害される馬尾型、脊髄神経根部で障害される神経根型、上記の二つが混在する混合型に分類できます。このような物理的静的狭窄状態下で、すでに障害されている神経組織に動的負荷による虚血やうっ血による酸素の供給障害が加わり、症状が増強するといわれています。

【好発年齢】50歳以上の男性に多い

【症状】
・神経性間欠跛行:一定距離を歩行すると下肢の疼痛、しびれ感、脱力感などの症状が出現し歩行不能となり、腰椎を前屈した姿勢で休息をとると、数分のうちに症状が軽快し、再び歩行が可能となるものです。
・馬尾型:下肢、臀部および会陰部の異常感覚を特徴とする多根性障害。痛みはまれ。
・神経根型:下肢、臀部の疼痛を特徴とする単根性障害
・混合型:両者の合併した症状

【西洋医学での治療】神経根型では保存療法が奏功することが少なくないが、馬尾型では手術に至ることが多い。

  • 変形性脊椎症
変形性脊椎症









腰椎と椎間板、靭帯などの支持組織に加齢による退行性変化が生じると、神経組織が圧迫され種々の病態を呈するようになります。病態生理はいくつかあります。
・椎間板変性により、弾力性や椎間腔の高さが減少して椎間板の線維輪が上下椎体縁から突出し、後縦靭帯が後方に圧迫され椎間孔が狭小化して神経根を絞扼する
・椎体辺縁部に膨隆した椎間板実質が線維化を起こし、これに石灰が沈着して骨棘が形成される。骨棘後方の脊柱管や椎間孔が狭小化して馬尾神経や神経根を絞扼する
・靭帯の肥厚、椎間関節の炎症、周囲組織の浮腫などが加わると、神経根は炎症を起こし坐骨神経痛を発症する
・椎体周辺の循環障害によって、退行性変化が促進され、浮腫や黄色・後縦靭帯の緊張が起きて神経根の絞扼を増強する

【好発年齢】50歳以上の高齢者に多い

【症状】坐骨神経痛が主な症状で、比較的徐々に発症し、慢性の経過を示します。起きがけや同一姿勢をとった後の動作の始めに痛みが強く、体を動かしているうちに軽減します。とくに後屈で腰痛が誘発されることが多い。

【西洋医学での治療】神経症状を伴わない変形性脊椎症は保存療法

  • 腰椎すべり症
腰椎すべり症






前後方向への不安定性を有する椎体の前方すべりに、椎体関節の変形性変化、黄色靭帯の肥厚、椎間板の後方膨隆などが加わって脊柱管が狭窄することにより、腰痛や下肢痛、間欠跛行などの症状が出現する疾患です。骨格の未発達な成長期に、スポーツなどによる負荷の累積により起こったり、加齢による退行変性やホルモンによる関節弛緩などにより起こります。

【症状】
・腰痛
・馬尾症状:足底のしびれや異常感覚、筋力低下、間欠跛行、膀胱直腸障害など
・根症状:下肢痛、筋力低下、知覚障害、間欠跛行など

【西洋医学での治療】保存療法が優先。神経根性、馬尾性の神経症状が続く場合は手術

  • 梨状筋症候群
梨状筋梨状筋の筋膜炎や過緊張・肥厚によって坐骨神経が絞扼、刺激され坐骨神経痛を発症します。歩行中のひねり、無理な下肢の外転、不自然な姿勢、長時間の立位・自動車の運転、スポーツによる下肢の疲労などが原因で起こります。

【症状】馬尾症状、神経根症状、梨状筋部の圧痛

【西洋医学での治療】保存療法


以上が主に坐骨神経症状を引き起こす疾患です。どれも痛み止めなどの保存療法が主です。そこにその方の治る力を引き上げることや、痛みを感じにくくする強い身体にするという考え方がありません。中医学では痛みをとり、体を強くする治療を行っていきます。次からは中医学での考え方、治療方法を記載していきます。

中医学からみた「坐骨神経痛」

 坐骨神経痛は一側の腰腿部に発作性または持続性の痛みが起こるものが多いです。痛みは腰部、臀部または寛骨部から始まって、大腿後面、下腿後面に沿って、あるいは大腿外側に沿って足部まで痛みが走ります。一般的には下肢のだるい痛み、脹痛、跳痛、刺痛、掣痛(痛みに牽引感と伴うもの)、麻木痛、あるいは空痛、灼熱痛といった痛みが起こり、動くと痛みは増強します。ラセーグ徴候は陽性となります。

弁証施治

  • 寒湿阻滞
湿気の多いところに住んだり、雨露にさらされたり、水中に長く浸かったりして、湿邪が皮膚筋肉に侵入したり、生もの・冷たいものの摂りすぎなどの飲食の習慣により寒湿の邪気が体内に停留して発生します。寒湿の邪による病では、陽気の運行が阻滞し、血流が悪くなって肌膚の疼痛・関節部の掣痺(しびれ・痛み・運動障害)が起こります。

【症状】 腰の寛骨部の経筋の掣痛。痛みは下に向かい大腿後面、膝窩部、下腿外側および足背外側に向かって放散する。冷えると痛みが増強する。患肢は冷えた感じがし、温めると気持ちがよく感じる。痛みが強い場合は活動に影響する。また雨天や寒冷刺激によって症状は増悪する。

【舌診・脈診】 舌質は淡紅、舌苔は白膩、脈は弦緊または緩
【治法】 散寒去湿、通経活絡
【良い食材】 米、生姜、ねぎ、うど、ピーマン、香菜、山椒、花椒、唐辛子、黒砂糖、ヘビ、酒
【鍼灸治療代表配穴】 脾兪、腎兪、気海、関元、足三里、陰陵泉、陽陵泉、阿是穴、夾脊穴

  • 気滞脈絡
感情の抑うつ、飲食の失調、または力を入れて力んだり、捻挫などの素因によって起こります。

【症状】 坐骨神経部位の痛みの他に、持続性の脹痛があり、咳嗽や深呼吸、くしゃみの動作によって痛みが激しくなり、運動制限が現れる。

【舌診・脈診】 舌質は淡紅、舌苔は薄白、脈は弦
【治法】 行気散滞、通経活絡
【良い食材】 そば、玉ねぎ、らっきょう、なた豆、えんどう豆、みかん、オレンジ、酢、酒
【鍼灸治療代表配穴】 患部の治療穴、夾脊穴、間使、合谷、陽陵泉、太衝

  • 気滞血瘀
体が健康な状態であれば気は血の運行を推動する機能をもっています。外邪が停滞して絡脈を瘀滞したり、内傷七情の肝うつ気滞で血瘀が生じたり、捻挫などの外傷によって血瘀が生じ、血瘀が経脈を阻滞させたために発生します。

【症状】 坐骨神経部位の痛みの他に、脹痛、刺痛、顕著な圧痛が出現する。咳嗽やくしゃみにより痛みは増強し、また腰をひねると痛みが増強する。痛む部位は一定しており、運動制限がある。

【舌診・脈診】 舌質は紫暗、舌苔は薄白、脈は弦あるいは渋
【治法】 行気活血、通暢経脈
【良い食材】 大根、マッシュルーム、チンゲン菜、玉ねぎ、レモン、みかん、オレンジ
【鍼灸治療代表配穴】 三陰交、血海、中封、合谷、阿是穴、夾脊穴

  • 気血虧虚
虚弱体質、慢性病などによって脾胃が虚し、気血生化の源が不足して肌肉・筋脈・関節を濡養できずに発症します。

【症状】 坐骨神経部位の痛みの他に、持続性のだるい痛み、麻木痛がみられる。按圧すると痛みは軽減する。活動無力である。また、息切れ、言葉に力がない、汗が出やすい、倦怠感、顔色が蒼白または萎黄などの随伴症状がみられる場合もある。

【舌診・脈診】 舌質は淡、舌苔は薄白、脈は沈弱または沈細
【治法】 補益気血
【良い食材】 穀類、肉類、レバー、にんじん、ほうれん草、小松菜、山いも、じゃがいも、しいたけ、栗、落花生、ライチ、ぶどう、蜂蜜、イカ
【鍼灸治療代表配穴】 合谷、三陰交、膈兪、脾兪、腎兪、気海、足三里、阿是穴、夾脊穴

  • 湿熱蘊鬱
夏季に湿熱の邪が人体を侵したり、寒湿が長期間人体にうっ積したりして湿熱の邪と化して、湿熱が絡脈を阻塞し、気血不通により生じます。

【症状】 坐骨神経部位の痛みの他に、患肢が重だるく感じられ熱感がある。あるいは患肢の重墜感・微熱・痛みがある。

【舌診・脈診】 舌質は偏紅、舌根部が黄膩、脈は弦あるいは濡数あるいは滑数
【治法】 清利湿熱、通経活絡
【良い食材】 はと麦、とうがん、セロリ、きゅうり、にがうり、白菜、水菜、せり、すいか、緑豆、あずき、茶、豆腐
【鍼灸治療代表配穴】 陰陵泉、陽陵泉、次髎、委中、曲池、阿是穴、夾脊穴

  • 腎精虧虚
腎精は父母から継承した先天の精と、脾胃が化生した後天の精を含み、生殖および成長発育を主管する機能をもっています。腎精虧損の多くは、性生活の不節制あるいは大出血により陰精を消耗したか、あるいは他臓の陰傷が腎に及んで生じます。

【症状】 坐骨神経部位の痛みの他に、腰脊部痛、足と膝の無力、患肢萎軟、長く立っていられない、寒がり、四肢の冷えといった症状を伴う場合が多い。

【舌診・脈診】 舌苔は薄白、脈は沈遅
【治法】 温補腎陽、填補精血
【良い食材】
補陽:くるみ、羊肉、鹿肉、熊肉、イワナ、エビ、ナマコ
補陰:黒豆、黒ごま、卵、鴨肉、豚肉、カキ、ムール貝、ホタテ貝
補血:ぶどう、竜眼肉、ライチ、豚レバー、イカ、タコ、赤貝
【鍼灸治療代表配穴】 関元、腎兪、志室、太谿、三陰交、阿是穴、夾脊穴

坐骨神経痛の痛みの部位は、足太陽膀胱経と足少陽胆経の流注に沿ってあらわれることが多いです。そのため、環跳、陽陵泉、絶骨、丘墟、殷門、委中、承山、崑崙などが取穴対象となります。特に環跳は、足太陽膀胱経と足少陽胆経の交会穴なので効果的な経穴です。

「湿の特徴および病証」について  

①沈重性がある
 湿邪は重いので、湿邪におかされた部位が重い、重だるいなどの沈重感をともなう症状があらわれます。からだが重だるい、手足が重だるい、頭が重い、重だるい痛みがあるなどの症状をあらわします。
②下を犯す
 湿邪の沈重性は下降性ももち、下半身、下肢に流れ込みやすい。そのため膝、足首、脚など、主に下半身の症状としてあらわれます。たとえば、脚が重い、下半身がむくむなどの症状をあらわします。
③定着する
 湿邪は定着性が高いために、いったん体内に侵入すると、なかなか取りのぞくことができない。そのため症状が長びき、なかなか治りにくい。
④粘膩である
 湿邪による症状の特徴は、ネバネバ、ベトベト、ジトジト、ジメジメなどの感じがあります。たとえば痰がネバネバする、汗がジトジトする、大便がベトベトする、舌苔膩などの症状があらわれます。また、ジメジメした雨の日や湿気の強い日に症状が悪化する特徴があります。
⑤脾をやぶりやすい
 湿邪が体内に停滞すると、脾の運化作用を妨げやすい。元来、脾は乾燥を好み、湿気を嫌う臓腑です。そこで、湿邪が体内に停滞すると、脾をおかし、脾の運化作用が失調します。具体的には食欲がおちる、腹がつかえる、悪心、嘔吐、手足がむくむ、手足が重いなどの脾の運化失調の症状をあらわします。
⑥気の運行を妨げる
 湿邪は同じ場所に停滞しやすいので、気の運行を阻み、痛みを発生させやすいです。たとえば、関節の腫れと同時に、気の運行停滞の症状である脹った痛みがあることがよくみられます。

【湿邪が表に侵入したときの症状】
 頭痛、頭重、発熱、汗がでない、あるいはジトジトの汗がでるなど

【湿邪が皮膚に停滞したときの症状】
 湿疹、湿疹は少し盛り上がり、掻きこわすとジュクジュクし、皮膚がジメジメするなど

【湿邪が経絡や関節に停滞したときの症状】
 重だるい痛み、痛む場所が一定する、関節痛、関節の腫脹、運動制限、あるいはしびれ、ジメジメした日に悪化するなど

気と血の関係

【気為血帥】 気は血の帥たり
 「帥」は統帥の意味。「気は血の帥たり」とは、気が血液を統帥していることを表しています。気は陽に属し機能活動を担います。血は陰に属し物質の基礎です。営血が経脈中を絶え間なく運行することができるのは、気の動力によって推動されるからです。気には生血の機能があり、気が水穀の精気を化生することにより血液が生成されます。また、気は血をめぐらすことができます。血液の循行は心気の推動・肺気の輸布・肝気の疏泄作用に依存しています。そこで「気が行れば、血が行り、気が滞れば、血が凝る」といわれています。このほか気は血液を固摂し、血液が脈管中を正常に循行していて外に溢れ出ないようにしています。以上のことから、気の生理機能をまとめて「気は血液の統帥である」と説明しています。
 しかし一方で、気の機能活動もまた血の恩恵を受けることによって発揮されます。すなわち、営血が臓腑・組織・器官に栄養を与えることによって、気はそれらの機能活動を生じ、さまざまな作用を発揮させることができるのです。このように気と血は相互に対立・依存する関係にあり、生理・病理面で密接な関係をもちます。

坐骨神経痛に有効な食べ物

 坐骨神経痛を防ぐには、ビタミン類が多く含まれる食品を摂るように心がけましょう。中でも、末梢神経の機能を正常に保つ働きがあるビタミンB1やB12を含む食品がお勧めです。B1はキノコ・豚肉・ウナギなどに、B12はシジミ・カキなどの貝類やレバーに多く含まれるビタミンです。
 また、神経痛の痛みを緩和する働きのあるコンドロイチン硫酸が豊富な食品も有効な場合があります。コンドロイチン硫酸は、サメの軟骨やスッポンなどに多く含まれていますが、納豆・山芋・オクラなどからも摂取することができます。
 一方、コーヒーやアルコール、香辛料などの刺激の強い食品、たばこは避けたいものです。また、砂糖や、ビタミンが豊富でも生野菜や果物は体を冷やすため、摂り過ぎには注意しましょう。

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