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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

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不内外因

血瘀(けつお)

 血瘀とは、血が停滞している状態のことをいい、血が停滞して発生したものを瘀血といいます。

  • 瘀血の形成
 瘀血の形成の状態には2つあり、ひとつは脈内で血の運行がスムーズにいかず停滞している状態です。もうひとつは脈内から血が漏れだし吸収されないままになっている状態です。

◆血行遅滞により臓腑・経脈に瘀血が生じるもの

①気虚…気の推動作用(物を動かす働き)の低下により、血が停滞する
 虚弱体質、飲食不調、ストレス、肉体疲労、性生活の不節制、老化、慢性病などが原因となり、生体の元気が不足した病証

②気滞…気機が阻滞することで、血も停滞する
 六淫の邪を感受したり、ストレス、飲食の不節制、外傷などにより、気機が阻滞した病証

③血寒…寒邪により経脈が収縮して、血が停滞する

④血熱…血と熱邪が結合することで、血が停滞する

◆出血することで瘀血が生じるもの

①外傷…捻挫や打撲などで血脈を損傷し、局所に血が停滞する

②気虚…気の固摂作用(血が漏れないように防ぐ働き)の失調により、出血し血が停滞する

③血熱…熱邪により血脈を灼傷し、出血し血が停滞する

  • 血瘀証の特徴的症状

・疼痛
 針で刺されるような痛みで、部位は固定的。また、触られるのを嫌がる。

・出血
 慢性的に出血が反復し、血色は紫暗色。経血には血塊を伴う。

・チアノーゼ
 唇や爪が青紫色になる。

・腫瘤(しこり)
 腹腔内の腫瘤や外傷性の腫瘤で、疼痛を伴う。

・全身への血の供給が低下する
 皮膚の乾燥、鮫肌になる、知覚の低下、しびれなどが生じる。

血瘀の証候


  • 気虚血瘀
 血瘀証と気虚証が同時に存在する証候。気が虚すことで、血の運行が悪くなり瘀血が生じる。

【症状】疲労倦怠、呼吸が弱い、無気力、汗がすぐにでる、疼痛など

  • 血虚血瘀
 瘀血が生じることで、新血が生成できず血虚証が生じる。

【症状】めまい、動悸、不眠、疼痛など

  • 寒客血脈
 寒邪が血脈に凝滞することによって瘀血が生じる。

【症状】手足の疼痛で温めると軽減する、寒がり手足が冷たい、月経が遅れ経穴に血塊を伴う

  • 血熱搏結
 血瘀証と熱証が同時に存在する証候で、病変部位によって3つに分けられる。

【一般症状】疼痛(刺痛、灼痛、冷やすと軽減)、出血、腫瘤、発熱など

◆瘀熱搏結腸胃
 胃腸に熱が積滞したために出血し瘀血が生じたり、胃腸の出血により瘀血が生じ、それが熱と化すことで起こる。

【症状】一般症状 + 腹部の脹痛、大便乾燥(便の色は黒色、排便はスムーズ)、うわごとを言う、物忘れなど

◆血熱搏結下焦
 熱邪が下焦の血脈を侵襲して出血することで瘀血を生じる。

【症状】一般症状 + 下腹部がひきつる、排尿障害はない、発狂するなど

◆熱入血室
 月経期間中に熱邪を感受することで生じる。

【症状】下腹部や胸脇部が脹満してかたくなる、悪寒と発熱が交互にあらわれる、夜になるとうわごとを言う、月経中断 + カゼの症状

石上鍼灸院ブログ 「血液ドロドロ6つのタイプ」


石上鍼灸院ブログ 「血液ドロドロ6つのタイプ vol.2」


石上鍼灸院ブログ 「血液ドロドロ6つのタイプ vol.3」


石上鍼灸院ブログ 「血液ドロドロ6つのタイプ vol.4」


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